【コラム】インドネシアでの移動手段
皆さんはインドネシアでの滞在中、移動手段はどうされていますか?
駐在員の方ですと「専属ドライバーがいる」という方もいらしゃるかもしれませんが、出張者の方や、旅行者の方は、何かと不便ですよね。
そこで今回は、インドネシアを初めて訪れる方や、インドネシア歴の浅い方向けに、交通手段についてご紹介したいと思います。
①タクシー
インドネシアでの移動手段は、もっぱらタクシーという方も多いのではないでしょうか。
運賃も日本と比べるとかなり手頃ですので気軽に利用することができます。
ただし、インドネシアでタクシーに乗る場合には、乗車前に運転手さんにメーターを使ってくれるかをまず確認してください。
メーターを使わず値段交渉で乗ると、ぼったくりの被害に遭う可能性が高くなってしまいます。
以下、インドネシアで比較的安全に利用できる、おすすめのタクシーです。
「ブルーバード(BLUE BIRD)」
Photo By Serenity – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4085986
初乗りは7,000ルピア(日本円で約60円)です。
インドネシアで最もよく見かけるタクシーが「BLUE BIRD」です。
このブルーバードはほぼ100%メーターを使ってくれますので、インドネシア人にも人気があります。
しかし、ブルーバードの評判にかこつけて外見だけを似せた「ニセモノのブルーバード」も多く、こういったタクシーではメーターを使ってくれないことが多いため、注意が必要です。
その中で、「Puska」というブルーバードに似たタクシーは、ブルーバードグループのタクシー会社ですので安全です。
また、ブルーバードは「My Blue Bird」というアプリで簡単に配車依頼ができます。
アプリでは車種の選択もでき、大きめの車種にしたい場合は「Blue Bird Ban」というのを選ぶこともできます。
シルバーバード(SILVER BIRD)
初乗り料金は15,000ルピア(日本円で約120円)です。
上述の「BLUE BIRD」のプレミアム版が「SILVER BIRD」です。
車種と運転手さんの質がブルーバードよりも高い分、運賃はブルーバードより高額になります。
こちらのシルバーバードも上記のMy Blue Birdというアプリで配車依頼ができます。
エクスプレス(EXPRESS)
初乗り料金は、7,500ルピア(日本円で約60円)です。
ブルーバードに比べてやや質は下がるものの、エクスプレスというタクシーも比較的安全に利用できます。
白いボディで、似た車体の「Eagle」というタクシーもエクスプレスのグループ会社のタクシーです。
「なかなかブルーバードがつかまらない時に使う」という方が多いようです。
②配車サービスアプリ
近年、インドネシアで格段に利用率が伸びているのが配車サービスアプリです。
スマートフォンから乗りたい場所と降りたい場所を選択すると金額が表示され、ドライバーが迎えに来てくれます。
ドライバーと待ち合わせ場所に関することなどで連絡をとる場合があるため、全くインドネシア語ができない方には少しハードルが高いかもしれません。
しかし、値段が予約時に分かる点、タクシーより比較的安めに値段が設定されている点といった多くの利点があります。
ゴージェック(GO-JEK)
GO-JEKはもともとバイクタクシー「オジェック(OJEK)」配車用のアプリとしてサービスが開始され、その後、車の配車サービスも行うようになりました。
さらに、現在は乗り物だけではなく、食事やマッサージなどさまざまな宅配サービスを利用することができます。
グラブ(Grab)
マレーシア発の配車サービス「グラブ」も多くの人に利用されています。
グラブは、評価の高いドライバーのみを選択できる設定がありますので、配車サービスアプリを利用したことがないという方にはグラブがおすすめです。
③電車
KRLジャボデタベック
ジャカルタ市内からブカシ、タンゲラン、ボゴールなどの郊外地域まで伸びています。
日本で使用された中古車両も導入されているため、中に入ると見慣れた内装が目に入ります。
日本とは異なり、電車の乗り口とプラットホームの高さが異なる駅があるので、写真のように階段を登って電車に乗る場合があります。
④バス
トランスジャカルタ(Trans Jakarta)
ジャカルタ中心部を走るバスです。
専用車線があるため、渋滞していても速く移動することが可能となります。
乗車前に専用カードを準備するか、チケットを購入することにより乗車することができます。
公共交通機関に乗車される際は、置き引きにされないよう荷物には注意しましょう。
⑤その他ローカルの交通手段
上述の交通手段以外のローカルなものとして、乗り合いタクシーのアンコット(Angkot)や三輪バイクのバジャイ(bajai)などがあります。
アンコット(Angkot)
乗り物ごとに行先が異なるミニバスのような移動手段です。
ジャカルタ市内では多く見かける交通手段ではないかもしれませんが、郊外や地方都市ではアンコットが地元の人に利用されています。
誰でも目的地に着いたら自由に乗り降りできるよう、ドアがついていません。
また、スリや強盗被害なども時々耳にしますので、くれぐれもご注意ください!
バジャイ(Bajai)
三輪で走るバイクです。後部座席に2人座ることができます。
乗る前に目的地を伝え、値引き交渉を行うのもローカルな乗り物ならでは。
外国人は高い金額を提示されることが多いので注意しましょう。
移動手段を確保して快適なインドネシアライフを
上記のような移動手段をマスターするとインドネシアの滞在中好きな時にどこへでも行くことができるようになります。
しかし、初めてインドネシアへ渡航される場合や、複数の視察や面談などの予定が入っている場合には、ドライバー付きの自動車をあらかじめ手配されておくと安心です。
ドライバーと意思疎通が上手くとれなかったり、渋滞などが発生しているとタクシーをつかまえにくかったり、また、ぼったくりの被害に遭ってしまうことを防ぐためです。
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