【コラム】インドネシアにおけるスマートフォン利用者数の拡大
インドネシアのスマートフォン普及は世界的に見ても急激な速さで伸びています。
Googleによる調査では、インドネシアのスマートフォン使用率は2013年にはわずか14%でしたが、2017年には60%にまで達し、わずか4年の間に4倍以上になりました。
今回のコラムでは、インドネシアにおけるスマートフォン使用率や、スマホの影響によるライフスタイルの変化をご紹介します。
インドネシアのスマートフォン使用率
日本と比較すると2017年の日本のスマートフォン使用率は64%であり、インドネシアの使用率とは4%しか変わりません。
出典:Google,Trended data: Comsumer Barometer with Google (https://www.consumerbarometer.com/en/trending/?countryCode=JP&category=TRN-NOFILTER-ALL)(閲覧2018-1-25)
インターネットは「スマートフォンを利用」
インドネシアのインターネットユーザーは2013年には29%でしたが、2017年には59%まで上昇しました。
また、2013年にはスマートフォンからインターネットを利用する人は40%でしたが、2017年では94%と大幅に増加しました。
SNSの閲覧もスマートフォンの利用が非常に多く、またオンラインショッピングなどもスマートフォンで気軽に利用されているのが現状です。
このような増加の主な要因として、手ごろな価格のスマートフォンが増えたことが挙げられます。
出典:Think with google 「Year in Search: Insights for Brands 2018」
(https://www.thinkwithgoogle.com/intl/en-apac/trends-and-insights/year-in-search-2018/)(閲覧 2019-01-25
激化するスマートフォン競争
インドネシアのスマートフォンのシェアは上位5社(Samsung、Xiaomi、OPPO、vivo、Advan)が85%を占めています。
2018年の第二四半期には、インドネシアに輸入されたスマートフォン台数は過去最大の940万台でした。
インドネシアにおけるスマートフォン企業の市場シェア
出典:IDC Indonesia「2Q18 Smartphone Shipments Post New Record High with Xiaomi Disrupting the Market into a New Phase」より弊社作成。(https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP44263418)
中国のガジェットメーカー「Xiaomi」は2016年同時期にはトップ5にも入っていなかったにも関わらず、2018年に大きくシェアを伸ばしSamsungに次いで2位となりました。
OPPOやvivoの平均販売価格が220ドルであるのに対し、Xiaomiは130ドルと低価格で販売していることが大きな勝因となっています。
ライフスタイルの変化
スマートフォンの利用者が増えた背景には、経済成長や格安スマートフォンの登場以外にもIT業界の躍進が大きな要因として考えられます。
GO-JEKやGrabといったスマートフォンで利用する配車・デリバリーサービスの急速な普及や、オンラインショッピングの拡大によりインドネシアの人々のライフスタイルは変化しています。
スマートフォンによって一層手軽にサービスや商品が届くようになり、スマートフォンは生活を便利にする欠かせない存在となっているのです。
このように、インドネシアの市場は目まぐるしい早さで成長を遂げ、人々のライフスタイルも刻一刻と変化を遂げています。
インドネシア進出、市場の拡大のためには、まずインドネシアの市場をよく理解することが非常に重要です。現地での視察や市場調査、企業訪問や商談などをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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