【コラム】インドネシアで活用されるインスタグラムコマース~前編~
インドネシアにおけるインスタグラムの利用者数は、若者を中心にますます伸びています。
2018年の「世界のインスタグラム利用者数ランキング」では、アメリカ、インド、ブラジルに次ぎ、世界第4位。利用者数は約5900万人にも上り、東南アジアの国々で最も多い数字となっています。
出典:Statista : Leading countries based on number of Instagram users as of October 2018 より弊社作成(https://www.statista.com/statistics/578364/countries-with-most-instagram-users/ )
今回のコラムでは、前編・後編に渡って、インドネシアにおけるインスタグラムコマース事情をお伝えします。
政府や役人もインスタグラムを活用!
インスタグラムアカウント:@jokowi
インドネシアのジョコウィ大統領もインスタグラムのアカウントを持っており、フォロワー数は1300万人を超えています。安倍首相のインスタグラムアカウントのフォロワー数が約20万人程度と考えると、いかにこの数が多いかは一目瞭然ですね。
ジョコウィ大統領に限らず、政府の役人や省、庁などもインスタグラムを活用しており、日ごろの取り組みやイベントなどを積極的に発信しています。
インドネシアのトップインスタグラマー
インドネシアでインスタグラムのフォロワーが最も多いのは、ダンドゥット歌手「アユティンティン」で、フォロワー数はなんと約2800万人。
日本で最多のフォロワーを有するアカウントは、2018年12月時点で約850万人ですので、その3倍以上ものフォロワーを有しています。
以下はインドネシアのフォロワー数ランキングベスト5です。(2018年12月時点)
参考:Heepsy (https://www.heepsy.com/ranking/top-9-instagram-influencers-in-indonesia)
インスタグラムでEコマース
インドネシアでは現在、インスタグラムを活用して商品を販売するという方法がよく見られます。
出典:JakPat, #instafood:Food buyer on Instagram, (https://blog.jakpat.net/instafood-food-buyer-on-instagram/)
JakPadの調査結果によると、18歳から35歳までのインスタグラムを使っている人の56%が小売業者のアカウントをフォローしており、そのうち61%がインスタグラムを通じてショッピングをしたことがあるそうです。
圧倒的に多いのは服やアクセサリーなどファッション関連の物を販売するアカウントで、小売業者のアカウントをフォローしていると回答した人のうち67.5%がフォローしています。
一方、飲食は割合が少なくなりますが、小売業者のアカウントをフォローしていると回答した人のうち32%が飲食店のアカウントをフォローしており、そのうち19%がインスタグラムを通じて実際にフードやドリンクの購入をしたことがあるそうです。
いかがでしょうか?
インドネシアでは、ブランドや製品をPRする企業のアカウントだけではなく、商品そのものをインスタグラムで販売する小売業者のアカウントの需要があるようです。
インスタグラムにも大きなビジネスチャンスがあると考えられるでしょう。
後編では、実際にインスタグラムコマースはどのように行われているのか?といった具体的な事例についてご紹介いたします。
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