【コラム】インドネシアにおける美容院事情

美容院は女性にとっても男性にとっても、身だしなみを整え清潔感を保つために欠かせない場所です。
インドネシアにも各地に美容院があり、主に多くの女性が美容院に通っています。
今回はインドネシアにおける美容院事情についてご紹介します。

美容院のメニューと料金

インドネシアの美容院の料金については、地域によって異なります。
以下は地域別のヘアカットの料金です。

地域 料金(ルピア )
ジャカルタ 140,000Rp
(約1,200円)
バリ 125,000Rp〜130,000Rp
(約1,070円〜1,160円)
スラバヤ、メダン、マカッサル 80,000Rp〜65,000Rp
(約570円〜710円)

首都のジャカルタが140,000Rp(約1,200円)であるのに対し、スラバヤ、メダン、マカッサルでは65,000Rp〜80,000Rp(約570円〜710円)で、首都ジャカルタと観光地のバリが他の地域と比較して突出して料金が高いことが分かります。

また、美容院のメニューとしては、ヘアカット、カラー、パーマ、トリートメントなどのサービスがあり、これは日本とさほど変わらないメニューとなっています。

参考WEBサイト:https://tirto.id/daftar-kisaran-harga-potong-rambut-di-salon-indonesia-eg9v

美容院を利用する頻度

インドネシアの人々が美容院に行く頻度は3ヶ月に1回であることがロレアルインドネシアの行った2014年の調査により明らかになっています。
また、美容院で行う施術はヘアカットが一番多いようで、次に利用が多い施術はヘアトリートメントです。

日本でも美容院に行く頻度は、3ヶ月に1回の頻度の人が多く、利用する施術もヘアカットが一番で、次に利用されている施術がヘアートリートメントという事はインドネシアと同様です。

参考WEBサイト:https://wolipop.detik.com/makeup-and-skincare/d-2842742/survei-ini-kegiatan-favorit-wanita-indonesia-di-salon
https://www.hair-beldad.jp/hairdresser-frequency/#:~:text=%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%8C1%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AB,%E3%83%98%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E4%BF%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

イスラム教徒の女性のための美容院

人口の約90%をイスラム教徒が占めるインドネシアでは、イスラム教徒の女性のための美容院は欠かせません。
なぜなら、イスラム教徒の教えの中で、身内以外の男性に髪を見せてはいけないという決まりがあるからです。
そのため、イスラム教徒の女性にとってイスラム教徒向けの美容院は非常に重要であると言えます。

イスラム教徒の女性向けの美容院では、施術をするスタッフは全員女性で、使用する薬剤は全てハラルのものが使用されています。また、店内が外から見えないような作りになっています。

インドネシアではこのようなインドネシア教徒女性向けの美容院が至る所に存在していますが、日本ではそういった美容院が少なく、日本を含めイスラムの文化がない国に住むイスラム教徒の女性達は髪のお手入れをするのが大変であるという問題を抱えています。

参考WEBサイト:https://highlight.id/daftar-salon-spa-kecantikan-muslimah-hijabers-indonesia/
https://fooddiversity.today/article_27863.html

現在、首都ジャカルタでは、高級美容院の売上が伸び続けています。
富裕層の女性たちにとって、美容院での施術は自分のご褒美と考えられており、これら富裕層の女性のリピート率が高いことが売上増加の要因のひとつであると言えます。

また、インドネシアの美容院の売上増加に伴い、美容院で使用されている製品も売上が伸びていることが分かっています。
そのことから、インドネシアの富裕層の美容院利用者向のヘアケア商品の販路開拓のチャンスがあると言えます。

実際、この様なヘアケア商品の他、各種高級化粧品を販売する日本企業の皆様がインドネシアの富裕層の需要を狙って現地への輸出又は現地での販売委託を模索する皆様の案件が増え、それらビジネスに関する弊社へのご相談が増えているのも事実です。

インドネシアへの化粧品の輸出には現地当局(BPOM)への申請・登録を要します(詳しくは弊社ホームページのニュース3月13日、15日【コラム】「インドネシアの国家医薬品食品監督庁BPOMとその登録方法について①②」をご参照ください。

こちらのBPOMへの申請のお手続きについても弊社でお手伝いをさせて頂いております。

また、日本の美容院でのホスピタリティー溢れる施術はインドネシアの高級美容院のリピーターを増やすための高い可能性を秘めているのではないでしょうか。

また、ムスリムフレンドリーな美容院が少ない日本において、美容院もムスリムフレンドリーに対応していくことは今後解消していきたい課題であると言えます。

弊社では、インドネシアにおけるヘアケア商品をはじめとした化粧品・サプリメントの販路拡大の他、インドネシアに関わる様々な切り口でのビジネスサポートを行なっております。
インドネシアにおける調査や進出等でお困りの方いらっしゃいましたら、どうぞインドネシア総合研究所迄お気軽にご相談下さい。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次