【コラム】バンカブリトゥン州が誇る名産品、白胡椒

胡椒は世界で取引される香辛料の中で最も長い歴史を持っています。その中で、「白胡椒」がインドネシアの伝統的な産品であることはご存知でしょうか。

インドネシアはベトナムに次いで白胡椒の生産量が世界第2位であり、バンカブリトゥン州はインドネシア国内最大の白胡椒生産地として有名です。

白胡椒とは

家庭での調味料としてだけでなく、油や肉の品質劣化を遅らせる目的などで産業用にも広く活用されている香辛料です。白胡椒オイルや含油樹脂への加工など活用の場が広いのも特徴です。

バンカブリトゥン産の白胡椒〜Muntok White Pepper

地元の人々からサハン(Sahang)と呼ばれるバンカブリトゥン産の白胡椒は、ピペリン(胡椒に含まれる辛味成分)の濃度が7%もあるため、プレミアムクラスに分類されています。

※通常、最高クラスと呼ばれるものでも4%ほどです。

また、バンカブリトゥン州の白胡椒は、辛みの強さと特有の香りから、世界中で人気があり、その大部分は主にシンガポール、オランダおよびドイツ等の国々に輸出され、「Muntok White Pepper」という名前で世界中で親しまれています。

Muntok White Pepperに対する世界市場の需要は、年々高まっています。世界の白胡椒「需要」は年間7万トンと推定されていますが、2017年、バンカブリトゥン州は9,000トンを「供給」しています。

インドネシア政府は今後、インドネシアの名産品である白胡椒の世界的な価値をさらに高める方針で、バンカブリトゥン州における白胡椒の生産量増加に向け、白胡椒生産の開発を援助していく予定です。

バンカブリトゥン州政府も、同州での白胡椒の生産を強化・支援しています。2017年、州政府はバンカ島とブリトゥン島の農民に対し、白胡椒の苗520万株を無料で配布しました。International Pepper Community(IPC)によると、2016年の白胡椒生産地面積の合計は11万7ヘクタールでしたが、これを増やそう、という動きが実際に出ています。

弊社代表やスタッフは、バンカブリトゥン州政府からの招待でバンカブリトゥン州の白胡椒畑を訪問し、農家の方へのヒアリング等実施しております。

バンカブリトゥン州に関するご質問、調査に関するお問い合わせなどがありましたら、お気軽にご連絡ください。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260



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