【アルビ―日記】インドネシアで期待が高まる農業

こんにちは。アルビ―です。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、インドネシア国内でも様々な分野に影響が及んでいます。

感染者数の拡大防止のための取り組みはもちろんですが、経済対策や様々な事業の支援などもインドネシア政府の課題の一つとなっています。

参考コラム:

 

このような状況の中で、インドネシアで現在注目されている分野の一つに「農業」が挙げられます。

インドネシア政府は、農業部門は比較的新型コロナウイルスによるマイナスの影響を大きく受けていない分野と見ています。

この分野には、野菜や果物などの食用作物、家畜、プランテーションが含まれます。

もちろん全ての農家が影響を受けていないわけではなく、中には経済的な打撃を受け政府の経済支援を必要とする農家も数多くありますが、人々の日々の食料品の需要は減少しておらず、更にインドネシアではウイルス感染を予防するための栄養価の高い食品を摂取しようとする傾向も見受けらます。

その他、インドネシア中央統計庁(BPS)の発表によると、新型コロナウイルス感染拡大が続く中でも農業関連の輸出は増加しており、5月の輸出額は前月比6.1%増、また前年比17.82%増でした。

また、この先数か月~数年はインドネシアの農業関連の輸出は増加を続ける見込みであるとのことです。

参考:Kontan.co.idより
https://industri.kontan.co.id/news/ekspor-pertanian-masih-naik-di-tengah-pandemi-pengamat-bukti-tetap-jadi-andalan

 

生姜がウイルスを予防する?

インドネシアの新型コロナウイルス感染症研究チームの一員で、有名大学で教授をしている方が「生姜の成分が新型コロナウイルスの感染予防となる」と発言したことで、インドネシア国内では生姜を求める人が急増し、価格も高騰しました。

参考コラム:

この発言を受け、様々な専門家がメディアで「生姜がウイルスを予防するということが証明できるデータはない」と述べていますが、その後5月以降もインドネシア国内での生姜の需要は高いままで、生姜農家の生産量は増加傾向にあり、それに伴い、収入も大きく増加している農家が多くあるようです。

生姜は従来のように伝統的市場やスーパーでの販売に加え、eコマースでの販売や食品や飲料など加工品の販売も増えているとのことです。

 

はちみつがコロナ予防に効果的?

インドネシアでは「はちみつが新型コロナウイルスの予防に効果がある」といった情報も広まっており、はちみつへの需要も高まっています。

はちみつの生産が盛んなインドネシアのある村では、通常期は1か月あたり120kgの売り上げだったはちみつが、1週間で売切れるという状況になっており、生産が追い付かないため近隣の村の生産者と協力をするなど対策を行っているそうです。

参考:Kontan.co.idより
https://industri.kontan.co.id/news/selama-pandemi-covid-19-produksi-jahe-merah-petani-binaan-app-sinar-mas-melonjak

参考コラム:

 

 

バリ島における「農業」の見直し

インドネシア・バリ島は、ご存知の通り世界的にも大変知名度の高い観光地であり、観光事業が主な産業となっているため、新型コロナウイルス感染拡大で観光客が途絶え、島全体の経済に大きな影響が及んでいます。

3月以降、バリ島を訪れる観光客の数が激減しており、観光業で収入を得ていた事業者の間では閉店や従業員の解雇が相次いでいます。

そんな中、バリ島の若者を中心に、「今まで観光業に依存していたが、農業は常に需要があるため『持続可能』なビジネスであり、農業事業にも力を入れるべきである」という考えが広がり、様々な活動が行われています。

例えば、バリの若者たちが、実家の農作業を手伝ったり、自分たちの農園を準備したりしています。

現在はバリ島外からの野菜の供給が不足しており、バリ島内では野菜が以前よりも高い価格で販売されています。

バリ島内のホテルやレストランとの取引が激減しているため、当初は販売先の確保という問題に直面しましたが、現在はeコマースでの野菜や果物の販売も積極的に行っているため、消費者からの直接の購入が増加しているそうです。

バリでは、野菜やコメが一般家庭で消費されることはもちろん、様々な宗教儀式のお供え物としても年中需要があります。

参考:Mongabayより
https://www.mongabay.co.id/2020/05/12/geliat-petani-muda-bali-di-tengah-pandemi-covid-19-bagian-1/

 

非食用作物農家の「植え替え」

先日のコラムでもご紹介しましたが、農業事業の中では、例えば観葉植物農家など非食用作物は新型コロナウイルス感染拡大により需要が減少し、農家は大変な打撃を受けています。

しかし、そのような農家は需要の高い食用作物への植え替えを行うなどの対策を行っており、比較的栽培サイクルの早いネギなどの作物の栽培に切り替える非食用農家などが増えています。

参考コラム:

 

インドネシアは元々世界有数の農業国ですが、今回のコロナウイルスの感染拡大を機に、農業は更なるビジネス機会として改めて注目されると考えています。

先日の【アルビ―日記】でも少し触れましたが、弊社は現在インドネシアの農業への投資運営案件の準備を行っております。

すでにインドネシア現地で店舗展開しているクラウドキッチンを活用し、栽培された野菜を利用したメニューを提供していくことも視野に入れております。

参考コラム:

 

インドネシアの農業についてご興味がある方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。

 

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

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