【コラム】インドネシアのエアコン事情

温暖な気候で年間を通して平均気温が27〜28℃のインドネシアでは、暑さ対策が欠かせません。
インドネシアの人々はどのような暑さ対策を行っているのでしょうか?また暑さ対策に欠かせないエアコン市場はどのようになっているのでしょうか?
今回のコラムでは、インドネシアのエアコン事情についてご紹介します。

インドネシアのエアコン市場

インドネシアのエアコン市場は東南アジアで最大規模を誇り、2023年には市場規模が26億ドルを超えると予想されています。
商業施設へのエアコンの設置だけではなく、各家庭のエアコン需要も年々増加しています。
また、インドネシア政府が2015年から開始している、「住宅百万戸プログラム」で多くの住宅が建設されていることも、エアコン需要の高まりの要因の一つとなっています。

参考WEBサイト:https://medium.com/with-bright-indonesia/the-big-things-of-air-conditioner-industry-in-indonesia-7df94d4f287e

インドネシアのエアコンの所有率

インドネシアの中央統計局(BPS)のデータによると、2017年時点でエアコンを所有している家庭はインドネシア全体の20.52%であることがわかっています。
また、州ごとで見るとジャカルタ首都特別州の所有率が一番高く、30.76%となります。

インドネシアのエアコン需要は伸びているものの、依然として天井のファンや扇風機を冷房器具として使用する家庭の方が主流であると言えます。

参考WEBサイト:https://www.bps.go.id/statictable/2019/03/24/2053/persentase-rumah-tangga-yang-memiliki-ac-menurut-provinsi-dan-perilaku-menyalakan-ac-dibawah-25-c-2013-dan-2017.html

インドネシアで利用されている主要エアコンのメーカー

以下は、インドネシアで利用されている主要なエアコンのメーカです。

ダイキン(日本メーカー)
特徴;省エネ、静か
価格:Rp300万〜1,500万(約28,300円〜約141,400円)

シャープ(日本メーカー)
特徴:プラズマクラスター技術、省エネ
価格:Rp 200万〜2,000万(約18,800円〜約188,600円)

パナソニック(日本メーカー)
特注:最新技術を備えている
価格:Rp200万〜3,000万(約18,800円〜約282,800円)

Gree(中国メーカー)
特徴:低価格、高品質
価格:Rp200万〜3,000万(約18,800円〜約282,800円)

LG(韓国メーカー)
特徴:省エネ、低価格
価格:Rp300万〜2,500万(約28,300円〜約235,700円)

インドネシアで最大規模を誇るエアコンメーカーは、日本のエアコンメーカーのダイキンです。ダイキンは、インドネシア全土に13の支店、1,200の販売店を展開しています。
また、その他日本のメーカである、シャープやパナソニックなどもインドネシアで主要のエアコンメーカーとなっています。
中国や韓国メーカーのエアコンは、日本メーカーと比較すると料金が安くこちらも好まれています。
その他、インドネシアのエアコンメーカーPolyton、Akariなどもありますが、日本・中国・韓国のメーカと比較するとシェアは低いようです。

参考WEBサイト:https://artikel.rumah123.com/10-merk-ac-terbaik-tahun-2022-cepat-dingin-dan-hemat-listrik-104219
https://bacaterus.com/merk-ac-terbaik/2/

新型コロナウイルス によるインドネシアのエアコン市場への影響

パンデミック期の2020年の1月〜8月には、社会的行動制限などの影響からインドネシアでのエアコンの生産量は前年比の58%減となりました。
しかし、2021年始めにはインドネシア国内のエアコンの需要が増加し、生産が追いつかないという状況に陥りました。
新型コロナウイルス は、インドネシアのエアコン市場にも影響を及ぼしたことがわかります。

参考WEBサイト:https://medium.com/with-bright-indonesia/the-big-things-of-air-conditioner-industry-in-indonesia-7df94d4f287e

インドネシアのエアコン市場の成長は、政府の政策によって後押しされた部分も多くあります。
インドネシアへ進出する際には、そういった政府の政策や最新の動向を把握することが非常に重要です。

また、地球温暖化が叫ばれている今、エアコンの使用は地球へ負荷を与えることが懸念されています。
インドネシアでシェアナンバーワンを誇るダイキンでは、地球に優しい「インバータエアコン」という省エネのエアコンを発売しています。
世界人口が4位を誇るインドネシアへこういった日本技術が詰まった「環境に優しい商品」を普及することで、地球温暖化などの環境問題へのアプローチにもつながるのではないでしょうか。
参考WEBサイト:https://www.daikin.co.jp/csr/information/lecture/act01

インドネシアへの展開をお考えの方は是非お気軽に弊社インドネシア総合研究所へお問合せくださいませ。

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