【コラム】インドネシアにおける日本のアニメについて

日本のアニメは、世界中で子どもから大人まで幅広い世代の人々に愛されています。
インドネシアでも日本のアニメの人気は高く、中でもドラえもん、ワンピース、ナルトなどはとても人気が高いです。
今回のコラムでは、インドネシアにおける日本のアニメについてご紹介していきます。

インドネシアにおける日本のアニメの歴史

インドネシアで日本のアニメが初めて広く知られたのは、1970年代の終わり頃に放送された「わんぱく大昔クムクム」というテレビアニメです。
このアニメは、インドネシアのテレビ局TVRIで毎日17時30分に放送されていました。

1980年代になると、ビデオなどの技術が発展したことにより、人々がアニメに触れる機会が増え、インドネシアで様々な日本のアニメが観られるようになりました。

しかし、1980年代後半になると、著作権等の問題もあり日本のアニメは一時的に観る事が難しくなりました。

1990年代初頭に、インドネシアの新しいテレビ局が出現し始めると、日本のアニメは再びインドネシアで観ることができるようになり、1991年には、毎週日曜日の朝にドラえもんが放送されるようになりました。
その後も、ドラゴンボール、ちびまる子ちゃん、とっとこハム太郎、ワンピース、クレヨンしんちゃんなど日本で人気のアニメがインドネシアのテレビ局で放送されるようになりました。

2010年代に入ると、テレビで放送されるアニメの種類は減ってしまいましたが、現在ではインターネットを通して、日本のアニメを楽しむ人が増えています。

参考WEBサイト:https://kreativv.com/sejarah-anime-indonesia/
https://blogunik.com/daftar-anime-terkenal-di-indonesia/

インドネシアで有名な日本のアニメ

インドネシアにおいて有名なアニメをいくつかご紹介していきます。

ワンピース
ワンピースは、インドネシアのテレビで放映されていたことがあり、インドネシアの多くの人に愛されています。
ワンピースはアニメだけでなく、漫画本も人気があります。

BLEACH
インドネシアのテレビで放送され、1990年〜2000年生まれの若者に人気を博しています。
インドネシアのジャカルタで毎年開催されている、日本祭りにいくとBLEACHのキャラクターのコスプレをした人が多く、そのことからもこのアニメの人気の高さが分かります。

NARUTO-ナルト-
子どもから大人まで幅広く人気があり、インドネシアのテレビ局でも複数回放送されています。
人気の理由として、日本らしい忍者の話という点が挙げられます。
アニメだけにとどまらず、カバン、服、ヘアピンなどナルトをテーマにしたグッズも人気を集めています。

犬夜叉
犬夜叉がインドネシアのテレビで放送されたのは、時期的には一昔前のことになりますが今でも人々の記憶に残る人気アニメです。
また、エンディングテーマDo As Infinity の「深い森」という曲は今でもインドネシアでは有名な曲です。

ドラえもん
ドラえもんは、インドネシアで知らない人がいない程インドネシアの幅広い世代の人に人気のあるアニメです。
ドラえもんのテーマ曲のインドネシア語バージョンは誰でも口ずさめる程有名です。
また、アニメの中でドラえもんがよく食べている“どら焼き”もインドネシアの人々によく知られています。

その他にも、名探偵コナン、ポケモン、らんま1/2、セーラームーンなど幅広いジャンルのアニメが人気です。

ジャンルは少し異なりますが、ジブリ作品も非常に人気が高く、インドネシアの映画館で上映されています。
となりのトトロ、千と千尋の神隠し、天空の城ラピュタなど様々な作品が人気を集めており、2017年にはジャカルタでジブリ展が開催されました。
最近では、インドネシアのNetflixでもいくつかジブリ作品を観ることができるようです。

参考WEBサイト:https://www.thejakartapost.com/life/2017/03/16/studio-ghibli-movies-to-be-screen-in-17-cities-across-indonesia.html

なぜインドネシアで日本のアニメに人気があるのか?

前述の通り、インドネシアのテレビ局では多くの日本のアニメが放送されてきました。
日本のアニメの人気の高さはインドネシアの多くの人々が幼い頃からテレビを通じて馴染みがあるという事に加え、以下の理由が挙げられます。

  1. コンセプトが個性的
  2. 様々なジャンルがあり、ストーリーが面白い
  3. 特徴的なキャラクターが出てくる
  4. 多様なジャンルがあり、年齢・性別問わず幅広い層の人が楽しめる

日本のアニメはジャンルが多く、子どもが楽しめるもから大人が楽しめるものまで様々です。
そのため、年齢や性別を問わず多くのインドネシア人に愛されています。
また、ドラえもん、悟空、ナルトなどアニメに登場するキャラクターが特徴的なためアニメのキャラクター自体の人気が高く親しみを持ちやすい点も人気の理由のひとつのようです。

参考WEBサイト:https://linimuda.id/hobi/film/alasan-mengapa-anime-menjadi-hiburan-populer/

今回のコラムでは、インドネシアにおける日本のアニメについてご紹介しました。
日本のアニメは、かつてインドネシアのテレビ局で多く放送されており、インドネシアの人々にとって馴染み深いものであることが分かりました。

また、日本に興味を持ったり、日本語を勉強するきっかけとして、日本のアニメが好きという理由を挙げるインドネシアの若者は非常に多いです。
日本のアニメ文化をより多くのインドネシアの人々の広めることで、インドネシアの人々が日本に親しみを持つきっかけを増やせるのではないかと思います。

かつてインドネシアの人々はテレビを通じて日本のアニメを楽しんでいましたが、最近の若年層はテレビを視聴する機会が減少しています。これからはビデオストリーミングサービスやインターネットといった新しいチャネルを通じた情報の伝達が重要性を増しているのではないでしょうか?

そしてこれは娯楽としてのアニメに留まらず商品・サービスの動画プロモーション等同様、人々が視聴する頻度が上がっているビデオストリーミング・インターネットを如何にうまく活用するか?がビジネスの成否の鍵となる事もあるのではないでしょうか。

弊社では、インドネシアにおける日本文化や日本語教育への関心の調査など、様々な分野の調査やサポートを行っております。
また、皆様のインドネシア進出支援も行なっておりますのでお気軽にお問合せ下さい。

株式会社インドネシア総合研究所
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Tel: 03-5302-1260

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