【コラム】インドネシアにおけるスナック菓子について

海外のスーパーマーケットやコンビニに行くと、現地のカラフルなスナック菓子が並んでいる光景を目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
日本スナック菓子と似ている商品もあれば、少し変わった特徴のある商品も見かけます。
今回のコラムではインドネシアにおけるスナック菓子についてご紹介していきます。

インドネシアのスナック菓子市場

インドネシアのスナック菓子市場は、2020年から2025年の期間において、CAGR(年平均成長率)が7.5%を記録すると予想されている程、今後の成長に期待が持てる市場です。

スナック菓子を食べることが習慣化した消費者や、健康的なスナック菓子を求める消費者の増加がこの市場の拡大に繋がるのではないかと言われています。

また、オーガニック食品や*ビーガンダイエットへの興味が高まっており、ビーガンスナック菓子の需要も高まっています。

*ビーガンダイエット:乳製品を含む動物性食品を一切口にしないダイエット

参考WEBサイト:https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/indonesia-snack-bar-market

インドネシアで人気のスナック菓子

ここではインドネシアの人々に愛されている人気のスナック菓子をご紹介していきます。
インドネシアは全人口の約90%がイスラム教徒であるため、販売されている殆どの商品にハラル認証マークが付いています。
以下で紹介するお菓子は、全てハラル認証マークがついている商品です。

NEXTARチョコブラウニー
価格:Rp.8,000(約65円)/袋

出典:NABATICNACK公式サイト
https://www.nabatisnack.co.id/en/brand/product-nextar/detail/

チョコブラウニーのお菓子といえば、「Nabati Snack社」のNEXTARが高い人気を集めています。
日本で言うカントリーマームのような食感で、チョコレートも甘すぎず日本人の好みに合いそうなお菓子です。
チョコレート味の他にパイナップル味もありますが、人気はチョコレート味の方が高いです。

Richeese Siip(とうもろこし味)
価格:Rp.5,000(約40円)/袋

出典:NABATICNACK公式サイト
https://www.nabatisnack.co.id/brand/product-siip/detail/

RicheeseのSiipというお菓子は、とうもろこしから作ったスナック菓子です。
食感はサクサクとしていて軽く食べられるため人気が高いようです。
とうもろこしの他に、チョコレート味、チーズ味もあり、NEXTARのチョコブラウニーと同じ「Nabati Snack社」の商品です。

Fitbar
価格:Rp.3,000(25円)

出典:KALBE公式サイト
https://www.kalbe.co.id/products/ArtMID/456/ArticleID/461/FITBAR

Fitbarはオーツ麦、キヌア、全粒粉等からできており、食物繊維、ビタミンが豊富です。
カロリーが低いので、ダイエット中に食べる人が多いようです。
フルーツ、チョコ、ナッツの三種類の味があります。

Ray’s(のり味)
価格:Rp.25,000(約200円)

出典:Indofood公式サイト
https://www.indofood.com/product/lays/product/lays-rasa-rumput-laut

アメリカのポテトチップスRay’sは、インドネシアでも人気があります。
また、インドネシアで販売されている種類の中で、のり味の人気が非常に高いです。
その他に、サワークリーム、BBQ、サーモン照り焼きなど幅広い味が展開されています。

Cheetos Puffs(チーズ味)
価格:Rp.22,000(約177円)

出典:Cheetos公式ページ
https://www.cheetos.com/product-category/puffs

Lay’sに続き、アメリカのお菓子CheetosのPuffsはインドネシアの人々にもよく食べられています。中でもチーズ味の人気が高いです。
サクサクとした食感でチーズが香ばしく軽く食べやすいスナック菓子で、子供から大人まで幅広い年代層に親しまれています。

CHITATOポテトチップス
価格:Rp.26,000(約210円)

出典:Indofood 公式サイト
http://www.chitato.com/Products.aspx/Chitato

CHITATOのポテトチップスは、1992年以降よりインドネシアの人々に愛されているポテトチップスです。
表面がギザギザの厚切りで食べ応えがあり、使用しているジャガイモは防腐剤やMSGを使わずに処理し、素材にこだわっています。
味の種類はいくつかありますが、サンバルなどの伝統的な香辛料を使用し、インドネシアならではの味付けとなっています。

参考WEBサイト:https://pickybest.id/snack-makanan-ringan-terbaik/#10_Rekomendasi_Snack_Makanan_Ringan_Terbaik

インドネシアで人気のスナック菓子の種類はチョコレートやポテトチップスなど日本でもよくスーパーマーケットで見かける米国のお菓子等も多いことが分かります。
また、ポテトチップスは他の商品と比較すると割と値段が高いにも関わらず、人気があることが分かります。
ダイエットや健康志向の高まりにより、健康を意識したスナック菓子にも人気があります。

インドネシアでスナック菓子を販売している日本の企業とお菓子の種類
続いて、インドネシアでスナック菓子を販売している日本企業とお菓子の種類についていくつかご紹介します。

ポッキー/江崎グリコ

出典:PT Glico Indonesia公式サイト
https://www.glico.com/id/en/product/pocky/15365/

インドネシアではPT Glico Indonesiaが販売しており、ポッキーは、インドネシアの人々にとって馴染みの深いお菓子となっています。
そして、インドネシアでは、ハラル認証を得ているポッキーを販売しています。
味の種類は、チョコ、抹茶、いちご、バナナ、クッキーアンドクリームで、日本ではあまり見られない種類も販売されています。
また、コロナ禍での自宅での過ごし方として、ポッキーを使ったケーキのデコレーションを行うことがインドネシアの若者の間で流行っているようです。

ポタビー/Calbee

出典:Calbee公式サイト
https://www.calbee.co.jp/products/world/

インドネシアでは、カルビーが「ポタビー」という商品名で日本の「ポテトチップス」と同じジャンルの商品を販売しています。
こちらもハラル認証を得ている商品です。
日本のポテトチップスとは違い、厚切りのギザギザタイプのポテトチップスとなっています。
この様なギザギザや厚みのある等の特徴のある種類は日本でも見かけますね。
フレーバーは、やきのり、和牛ステーキ、グリルチキン、BBQの4種類となります。

チョコパイ/LOTTE

出典:PT. LOTTE INDONESIA公式サイト
http://lotte.co.id/id/product-details/choco-pie

インドネシアでは、PT.LOTTEINDONESIAがチョコパイを販売しています。
このチョコパイは、インドネシアのソフトケーキ部門で首位を獲得している商品で、母と子の愛や感謝をコンセプトにした商品であり、母と子の絆が深まるようなイベントも開催されています。
こちらの商品もハラル認証を得ています。

参考WEBサイト:https://industri.kontan.co.id/news/perayaan-momen-spesial-di-hari-ibu-dengan-lotte-choco-pie-cheese

今回のコラムでは、インドネシアにおけるスナック菓子についてご紹介しました。
インドネシアのスナック菓子市場は今後の更なる拡大が予想されており、インドネシア市場への進出を注目していきたい市場です。
また、健康志向が高まっているインドネシアのスナック市場において、カロリーが低いお菓子や不足しがちな栄養分が補給できるお菓子などが特にインドネシアの人々の関心を引くのではないでしょうか。

世界最大のイスラム教徒人口がいるインドネシアにおいて、食品ビジネスにおいてハラル認証の取得は非常に重要で、原材料や調味料全てにおいてハラルのチェックを行う必要があります。
このようなハラルの基準充足を求められる業界でインドネシアへの進出をお考えの際は、ハラルについて十分な知識を持ち進出する必要があると言えます。

併せてインドネシアの人々の健康志向の高まりから、ダイエットや栄養価への拘りのある商品が人気を集める傾向が更に高まるものと考えられます。

弊社ではハラルセミナーの実績があり、企業の皆様へのハラルに関するアドバイスや社内研修なども承っております。
お気軽にお問合せ下さい。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

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