【コラム】2022年 インドネシアの美容商品市場について
現在のインドネシアにおけるヘルスケア、スキンケア、美容業界には日本企業が参入する大きなビジネスチャンスがあります。インドネシアは若年層の人口が多いことや働く女性の割合が増加していることがその理由のひとつとして挙げられます。インドネシアにおける化粧品業界の動向に関しては、2020年11月に掲載しました「【コラム】インドネシアにおける化粧品業界の動向」で詳しく紹介させて頂いておりますので、こちらも是非ご一読ください。
今回のコラムでは、2022年現在のインドネシアの美容業界について、そして日本製と韓国製の化粧品流通の特徴を紹介いたします。
インドネシア国内におけるスキンケア商品市場について
2021年のインドネシアスキンケア市場は2020年と比較で5%拡大し17億米ドルとなっています。コロナ禍であること、特にインドネシアではPSBB(大規模な社会制限)が実施され、消費が落ち込むと想定されていた中でもこのスキンケア市場は成長しています。
家で過ごす時間が増加したことにより、美容品に関するSNSを見ることや、自身がコンテンツを投稿する機会が増加し、今まで以上に美容品に注目する人々が増えたというのもこの分野が成長してきた理由のひとつです。
また2026年にはこのスキンケア市場は26億米ドルまで拡大すると予測されています。
出典:Statista Research Department(2021年)を元に弊社作成
昨今ではインドネシアの現地ブランドに人気が高まってきています。挙げられるのは「Somethic」「Avoskin」「Scarlet」「MS Glow」などです。地元のスキンケアブランドは熱帯気候に位置するインドネシア人の肌に合わせて作られており、気候が異なる外国からのスキンケア商品よりもインドネシア人の肌には適しています。またこれらがハラル製品であることから市場の大多数を占めるイスラム教徒からの支持を高めていることが現地ブランドならではの特徴です。
出典:Compas.co.id 「2021年2月1〜18日までのtokopesiaとshopeeの取引額」を元に弊社作成
高品質の日本製品、低価格~広範な価格帯の韓国製品
インドネシア人消費者は日本製品に対してとても良いイメージを抱いています。高品質で安全性も高く、「日本製品が世界で一番」という評価をする方も多いです。しかしながらインドネシア市場に流通している日本製品はほとんどが高価格帯に位置しており、市場の「マス層」よりも「富裕層」の消費者から人気を集めています。多くの人々にとって「憧れの対象」となっていますが、実際に購入できるのは富裕層の人々に限定されているのが現状です。
その反対に市場のマス層から支持を高めているのが韓国製品です。韓国製品はインドネシア市場において低価格帯から高価格帯と幅広い価格帯の製品を展開しています。低価格帯の品揃えがあることによってお試価格で海外美容品を購入し易くなっています。そして、多くの人がお試しで購入した結果「試してみたらよかった」という結果が徐々に増えマス層からの評判や支持を高めています。
この業界は日本メーカーと韓国メーカー市場におけるターゲットが異なりますが。現状を踏まえ新たなマーケティング戦略でこのマーケット参入に挑戦するのも面白いのではないでしょうか?
今後も大きな成長が見込まれるインドネシアの美容市場。どのようにして市場を獲得するにしても、インドネシアの市場に医療品・化粧品を流通させるためにはBPOMという現地当局の認可取得をしなければなりません。また、イスラム圏であることから医療品・化粧品においてもハラル認証があることが現地消費者の安心感につながっています。
弊社インドネシア総合研究所はBPOM認可取得、ハラル認証取得に豊富な経験を有しており、首尾よく皆様のお手伝いをさせて頂きます。
また、現地でのテストマーケティングやSNS、インフルエンサー等を利用したプロモーション等、皆様のインドネシアでの販路拡大を全面的にサポートさせて頂きます。
インドネシアでの販路拡大においては弊社には他社にはない圧倒的なノウハウがあります。
インドネシア市場へ自社商品の販路拡大をご検討されている企業の皆様、またはその事前段階でのご相談につきましても、是非弊社インドネシア総合研究所へお気軽にお問い合わせくださいませ。
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