【コラム】日系企業のインドネシアへの進出戦略におけるABCGM Synergyについて

高い技術力を持つ日本のメーカーであれば、新たな販路を求めて海外での市場開拓を検討する事も多いのではないでしょうか?弊社にもインドネシアへの貿易・直接投資等様々な形態で進出を検討しているメーカー企業様からの問い合わせを頂くことも多々あります。
今回はメーカー企業様からインドネシア進出の問い合わせを頂いた際に、ご案内させて頂く事のあるABCGM Synagy モデルについて記載いたします。
ABCGM Synergy
まずインドネシアでのビジネスにおいて浸透しているABCGM Synergyという考え方とは以下のとおりです。
A:アカデミア
B:ビジネス
C:コミュニティ
G:ガバメント
M:メディア
これら全ての要素を包括的に取り込み、組み合わせることにより、その相乗効果によってビジネスの成果を最大化させるのがこのモデルの考え方です。
一般的な海外での販路拡大
海外販路拡大の手段として仲介会社によるマッチング方式により現地とのコネクションを作ることが多いのではないでしょうか。この手段では、現地の相手企業1社1社と商談を複数回重ねる必要があります。
その結果無事にMoUを結ぶことが出来れば良いですが、適切な企業との契約をまとめるには多くのハードルがあり、多くの失敗が伴う事も事実です。そして目論んだ通りにビジネスが展開しなかった場合の時間・コスト・当該事業中止のタイミングを見据えることが難しいといった問題が生じます。
ABCGM Synergyを用いてサプライチェーンへ切り込む
インドネシアにおいては日本以上にA(アカデミア)が大きな力を持ちます。その理由はインドネシアでは大学や権威のある研究所が産業界や業界関連当局に与える影響は大きく、様々な場面で大学等との連携がビジネスに役立つ事があるからです。
そのため、弊社ではお客様に大学や研究機関と提携することを提案する事も多く、またそれら大学や研究機関を紹介させて頂く事ができます。
それら大学等との関係を活かした現地でのモデル展開イメージ例を以下に紹介致します。
- 学会・展示会を開催し、自社プロダクトを学術的背景からも確固たるエビデンスがある良品である事をアピールする。
- 現地メディアを招待し、「彼らの持つ動画機能の利用」や「市場・消費者への商品の露出度を高め、認知度向上を図る」等プロモーションの役割を担ってもらう。
- 卸売・小売業を招待する。現地市場への新規参入には、卸売・小売業に商品の良さを訴えかけ、現地業者ならではの独自の販路・チャネルにアクセスする事が重要です。
これら現地の強いルートを持つ卸・小売業者への商品の魅力を伝えるには権威のある学会等の開催がとても効果的であると言えるでしょう。
日本企業様のインドネシアへの進出につきましては、弊社インドネシア総合研究所では今回紹介致しました切り口以外の様々な切り口でお手伝いをさせて頂いた実績を有しております。
ご興味をお持ちの方はぜひ弊社までお気軽にご連絡くださいませ。
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