【コラム】地震が多い国、インドネシア

バリ島の東に位置するロンボク島。

バリ島から飛行機で約40分、ジャカルタから約2時間で行けるリゾート地「ロンボク島」で、今年7月末以降、地震が相次いで発生しています。

地震による死者は増え続けており、8月23日時点で約500名にものぼり、数十万人の住民が避難生活を送っていると言われています。

ロンボクに近いリゾート地、バリでも揺れが計測され、人々が建物から外に逃げ出すなど騒ぎとなっています。

8月5日に安倍晋三内閣総理大臣から、ジョコ・ウィドド・インドネシア共和国大統領に対し、多くのインドネシア国民が被災されたことに対するお見舞いと、被災地の早期復興を祈念するメッセージの発出がありました。

「インドネシアの地震」と聞くと、2004年に起きた「スマトラ沖地震」を思い出される方も多いのではないでしょうか。インドネシアは多数の島で構成される島しょ国で、今回、地震が続いているロンボク島はスマトラ沖地震の被災地から2600キロ離れた地にあります。

日本も地震が多い国ですが、インドネシアでも地震は多く、また広範囲で発生していることがわかります。

(ロンボク島にある活火山、リンジャニ山山頂の写真。インドネシアで3番目に高い山で、ロンボク島の最高峰。高さは3,726 m)

世界中で起こる地震の内10~15%が日本で発生していると言われていますが、日本とインドネシアの地震についてはその状況に共通点が見られます。

日本もインドネシアもプレート境界に隣接し、数百の活火山が存在します。しかもそのほとんどが人口密集地に近いのです。

日本では厳しい耐震基準が設けられるなど地震対策が進められていますが、インドネシアの郊外では木筋コンクリートやレンガ造りの建物が多く、地震に対する周知がまだまだ低いと言えるでしょう。

また、地震については世界各地で様々な研究が進められていますが、インドネシアでこのような研究を行う研究者が少ないのが現状です。

地震に対する研究が両国で進めば、将来的に起こりうる地震がどのような規模なのか、どのような災害が起こりうるのか、より正確に予測できるようになり対策も進むかもしれません。

インドネシア総合研究所スタッフ一同、インドネシアにおける地震被害にあわれた方々の1日も早い復興をお祈り致します。

株式会社インドネシア総合研究所
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