【コラム】インドネシアのメイド事情
海外では、「メイドを雇う事は一般的なこと」と考えている人が多いです。
インドネシアでも、外国人駐在員や、現地の中間層~富裕層の家庭ではメイドを雇っている家庭が多くあります。
今回は、メイドの雇用形態や仕事の内容、付き合いの仕方についてご紹介します。
メイドの雇用形態
雇用形態は主に3つあります。
②お手伝いさんに通ってもらい、朝から夕方まで働いてもらう
③1日数時間、又は週に2~3日、必要な時だけ働いてもらう
このうち、②・③に関しては、お手伝いさんの住まいと自分の住まいが近いことがとても重要です。
と言いますのも、インドネシアでは渋滞が日常茶飯事ですので、お手伝いさんの住まいが遠ければ住み込みをお願いするか別の方を探した方が良いでしょう。
ちなみに、ジャカルタを始めとする主要都市では、余計に部屋を備えているマンションや住宅が多くありますが、その部屋は、客人の休憩室やお祈り部屋、また、お手伝いさん用の部屋として利用するためにあります。
いきなり住み込みされるのは怖いなという人は、②・③から始めるのも良いですね。
次に、メイドの「タイプ」についてご紹介します。
メイドのタイプと費用
メイドのタイプは、大きく分けて4種類です。
B) 簡単な家事と炊事専門のメイド
C) 炊事以外の家事を行うメイド
D) メイド兼シッターのメイド
「家事」に関して、大抵の事は行ってもらえます。しかし、タイプAのようなお手伝いさんを見つけるのは難しいなど、メイドのスキルはお給料にも反映します。
他、メイドの給料相場は、雇用する側の家族の人数や、雇用形態、部屋の広さや、メイドがインドネシア語以外の言語を話せるかによっても大きく変わってきます。
また、タイプDのメイド兼シッターは、子供と接する上でのスキルを必要とするため、費用が高いことが多いです。
日本人の家庭にインドネシア人のメイドを雇う際、日本の文化や食事、子育てについて知らない場合には、一から教育していく必要があります。そのため、日本人家庭で働いた経験のあるメイドさんはとても貴重です。その分、費用が高くなることもあります。
メイドという職業
インドネシアでは、メイドという職業が確立しており、「家事はメイドに任せる」という考えが既に一般的ですが、日本ではいかがでしょうか。
日本でも、共働き家庭や高齢者、単身世帯の増加による影響から、家事代行サービスの市場規模が年々拡大しています。
「お手伝いさんを雇うなんて、収入がないとできない事」「自分のことは自分でやるのが当たり前」「プライベート空間に他人が来るのは抵抗がある」といった考え方があるのも事実ですが、アクティブシニア層がプライベートを充実させるために利用したり、頑張る配偶者へのプレゼントとして家事代行サービスを依頼するなど、利用者は増え、利用者の裾野も広がっています。
家事代行サービスは将来の成長市場として期待されており、日本でも家事代行を利用することが当たり前になる社会は、もうすぐそこまで来ているかもしれませんね。
とはいえ、まだまだ「日本人でメイドの扱いに慣れている」という方は少数派でしょう。
そのため、インドネシア人のメイドさんとの接し方に困ったというお話、例えば、優しくしすぎて盗みの隙を与えてしまったとか、横暴になってしまったというトラブルもよく耳にします。
メイドも人ですので、上手く付き合うためにインドネシア人の習慣を理解したり、メイド本人の性格を見極め、距離感をうまくとりながら働いてもらう必要があるでしょう。
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