【インドネシア日本語学校だより】アルビー会話術- vol.1:自己紹介-

株式会社インドネシア総合研究所が運営代行を行うインドネシア現地の日本語学校では、毎月先生方の日本語教育知識の研鑽、日本語授業力の向上を目的にワークショップを開催しています。
ワークショップは弊社の4校の先生方が自身の得意な科目の教材製作法や、実際の授業の進め方、評価について発表、ディスカッションを行う場合と、弊社の代表であるアルビーからの講義形式の場合があります。
どちらのワークショップも、日本語教師初心者からベテランの先生方まで幅広く学べ、日本語教師としての新しい知識や、不足していると感じている部分の不安の解消につながっています。またこのワークショップのもう一つの意義は「一人ではない」「みんなで一緒に学び合う」というピアラーニングと先生同士の共働、協同の意識を深めることです。学生の「わからない」⇒「わかる」の実感と同じように、先生方にも弊社で働き、学び、成長することを目指しています。
今回はアルビーより具体的な自己紹介の方法について教材提示がありました。
弊社の学校の学生には「好かれる人」に近づくための授業を行っています。
そのためには人と人が出会った際に話の糸口になる「共通話題」が必要です。
アルビーの自己紹介を可視化し教材としています。↓
縦:会話の広さ 横:会話の深さ
+:接続語(それから、しかし、それで……) ○:助詞
学生用 配布プリント (久留見製作)
* テキスト にキーワードを入れましょう。
* ○ に助詞を入れましょう。
* + に接続詞を入れましょう。
わたし ○ (なまえ: )です。
テキスト ○ テキスト + テキスト + テキスト
テキスト ○ テキスト + テキスト + テキスト + テキスト
テキスト ○ テキスト + テキスト + テキスト + テキスト + テキスト
例
わたし は たなか です。 田 と 中
バンドン は すずしい + そして スンダ料理
サッカー が すき + そして 映画 も すき
仕事 は 製造 レストラン + でも 介護 おじいさん
夢 は 会社 社長 健康 食事 レストラン
理由 は 子供 糖尿病 + だから 安全 バランス 野菜
可視化したシートではキーワードのみの記入とし、助詞や接続詞は最小限です。
これは学生が面接をする際のこれまでの、失敗例を元にしています。緊張のあまり言葉が出てこなくなる学生が多く、文章で記憶しているため多くの欠落箇所が発生しています。
弊校ではアルビーの教材提示から、実際のプリントを制作し、授業の中で学生にキーワードのみを記入してもらい、発話時にスムーズな自己紹介になるように工夫しています。
最終的には自己紹介においても、相手の質問を受けての「あいづち」を盛り込み、コミュニケーション力に特化した人材に育て上げたいと考えています。
いかがでしたでしょうか。
インドネシアでの学校設立や、インドネシア人材の受け入れにご興味のある方は、弊社までお気軽にご連絡ください。
また、日本語の先生の募集も行っておりますので、詳しくはお問合せください。




