【インドネシア日本語学校だより】日本で輝く卒業生-卒業生訪問記vol.1-

以前、「学校便り」で紹介したインドネシアのバンドンにある日本語学校マンバワーの卒業生2名が、現在大分県大分市で技能実習生として働いています。


今回は株式会社インドネシア総合研究所のインドネシア駐在員(日本語教育コンサルタント)の久留見(くるみ)先生が彼らの住んでいる大分市内のアパートへインドネシアのお土産を持って、会いに行きました。

インドネシアからのお土産はサンバルソース(赤くて辛い)、グラメラ(赤い砂糖)、ヌティサリ(粉のジュース)、KOPIKO(コーヒーの飴)そして一番、彼らに喜ばれたケチャップマニス(黒蜜みたいな甘いソース)です。
まずは、お土産の話から日本での食生活の様子を聞くと、アルディ(写真左)は日本でも緑色の唐辛子が手に入るため自分達で辛いソース(サンバル)を作っているので特に問題はないし、日本のお米は社長さんからもらえるため、とても満足しているとの事でした。二人で住んでいる住居の広さは3DK(お風呂ウォシュレット付きのトイレ)で、いつもアルディが食事を作っているようです。また、社長や従業員の方が食事に連れて行ってくれるとの事でした。ありがたい事です。
次に気になるのは仕事。二人は建設現場で、結束線を巻く作業を担当しています。腰に重たい工具を巻き付け作業しているそうですが、親切な先輩が指導してくれたおかげで現在は問題なく仕事をこなしています。時々、わからない日本語もあるそうですが、そんな彼らを時には「hati, hati:気をつけて」とインドネシア語で言ってくれる同僚と仲良く仕事をしています。
彼らの給与は手取り14万程度です。インドネシアの家族への仕送り、自分の貯金、家賃(一人15,000円)や光熱費(一人15,000円)を支払っても、問題なく生活出来るそうです。休日は同僚と釣りにでかけ、地域のサッカークラブに行って楽しんでいます。



2人はマンパワーにいた頃よりも少々痩せているようでしたが、心配した久留見先生に二人は笑顔で、「仕事で体が鍛えられ事」「自転車で買い物へ行くこと」「バランスの取れた食事」で、心身共に健康であることを伝えてくれました。 確かに精悍な顔つきになり、たくましい青年になっています。
インドネシアで0から日本語を学んだ学生が数ヶ月(3ヶ月~5ヶ月)で日本語を習得し、日本の習慣(時間厳守、安全確認、報連相)を学び、日本の文化(人への感謝、笑顔での挨拶、自己反省)を理解している卒業生に再会した久留見先生の目には涙が溢れました。
彼らのこれからの日本での生活や、心配事、日本語教育についても卒業後もサポートできるように弊社で卒業生のフォローを行っています。
インドネシアでの学校設立や、インドネシア人材の受け入れにご興味のあるかたは、弊社までお気軽にご連絡ください。