インドネシア美容市場の拡大とハラル化粧品の可能性:市場規模・トレンド・ハラル認証に関する最新情報

インドネシアでは近年、美容やセルフケアへの関心が急速に高まっており、女性だけでなく男性も日常的にスキンケア用品を使用するようになっています。

特に若年層を中心に、韓国のスキンケア商品や現地ブランドのコスメが人気を集めており、インドネシアの美容市場は今や生活必需品市場の中でも最も成長の早い分野の一つとなっています。

本コラムでは、インドネシアの美容市場の現状と成長要因、ハラル化粧品についてご紹介します。

目次

インドネシアの美容市場

インドネシアの美容市場は、過去5年間で日用消費財市場の約4倍のスピードで拡大しています。

2024年の美容市場は金額ベースで前年比12%増、成長率は16%と大幅に伸びました。

数量ベースでも8%増加しており、価格上昇だけではなく実際の購買量が増えていることが分かります。

成長を牽引しているのは、消費者需要の増加に加え、オンラインショッピングの普及や物流改善によるアクセス向上です。

また、2018年から2022年にかけて、オンラインプラットフォームにおけるパーソナルケア製品と化粧品はEC市場の売上上位3位を維持し、取引額は13,287.4兆ルピアに達しました。

インドネシアの化粧品業界

美容への関心が高まる中、インドネシアの化粧品業界は2024年から2028年にかけて年平均5.36%の成長を遂げると予想されています。

インドネシアの国内の化粧品会社数は2021年の819社から、2023年末には1,039社に達し約26%増加しています。

1039社のうち、83%の会社が中小企業であることがわかっており、今後の化粧品業界の成長が期待できます。

インドネシア工業省は、インドネシアの化粧品の市場規模が2025年までに97億米ドルに達すると見込んでいます。

参考WEBサイト:https://indonesia.go.id/kategori/editorial/8516/pasar-kosmetik-indonesia-melesat-48-persen-peluang-ikm-berinovasi?lang=1

消費者トレンドの変化

インドネシアでは、新型コロナウイルのパンデミックを経てセルフケア意識が高まり、スキンケア、ホームケア、ウェルネスを重視する消費者が増加しました。

また、これまでブランド志向であった消費者が、成分重視にシフトしている点も注目されます。

今後需要があると考えられる成分として、ツボクサ、サリチル酸、パンテノール、ナイアシンアミノ、コメエキスなどが挙げられており、ニキビ、毛穴の開き、乾燥などの肌トラブルを改善する成分が人気となっています。

2026年から義務化される化粧品のハラル認証

2014年に制定された「ハラル製品保証法」に基づき、2026年10月以降は輸入品を含むすべての化粧品にハラル認証が義務付けられる予定となっています。

認証取得には、原料のハラル性や製造工程でのハラム成分の混入防止、パッケージ表示の適正化など厳格な要件を満たす必要があります。

インドネシア国外の製品も、ハラル認証を取得しないとインドネシア国内で流通ができないのか、といった不安をお持ちの方は多いかと思いますが、現状では、非ハラル製品は、その旨をラベルに記載すれば、ハラル認証を取得していなくてもインドネシア国内で流通させることが可能とされています。(25年10月時点)

参考WEBサイト:https://rri.co.id/jember/investasi/1235609/kosmetik-wajib-bersertifikat-halal-mulai-2026
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2025/627ac4d8be401ad5.html

インドネシアで今後需要が高まるハラル化粧品市場

インドネシアハラル経済レポートによると、インドネシア国内のハラル化粧品産業の市場規模は2022年に41億9,000万米ドルに達し、年間8%以上の成長が見込まれています。

インドネシアウラマー評議会の食品・医薬品・化粧品研究所(LPPOM MUI)によると、2021年にハラル認証を取得した化粧品が75,385件あり、2017年の1,913件と比較すると莫大に増加していることがわかります。

インドネシアでは、Wardah、Make Over、Sariayu、Rollover Reaction、Mineral Botanica、BLP Beautyなど多くの化粧品ブランドがハラル認証を取得しています。

なお、この市場はインドネシア国内だけではなく、ASEANや欧米にも広がっており、国外からも注目が集まり、中東やアフリカ諸国などイスラム教徒が多い国や地域への輸出の可能性も秘めています。

さらに、ハラル化粧品はアルコールなどを使用せず天然由来成分を重視しているケースが多いため、イスラム教徒に限らず、サステナブルで低刺激な製品を求める世界の消費者からも注目されています。

参考WEBサイト:
https://www.kompasiana.com/laraissa/65f5f9adc57afb313f5b6822/mengulik-industri-kosmetik-halal-di-indonesia

今回のコラムでは、インドネシアに美容市場についてご紹介しました。

インドネシアの美容市場は、オンライン普及やセルフケア志向を背景に成長を続けています。

特に2026年以降、ハラル認証が義務化されることで、国内外のブランドにとって新たな参入・拡大のチャンスが広がることが予想されます。

ハラル化粧品はインドネシア国内市場のみならず、イスラム圏を中心としたグローバル市場への展開可能性も大きく、今後の注目分野といえるでしょう。

日本とインドネシアに拠点を持つ弊社インドネシア総研では、ハラルに関する様々な疑問をお持ちの企業様向け「ハラル社内学習セミナー」や、本格的に進出を検討されている企業様向けの現地調査の実施など、様々なご対応が可能です。

インドネシアの美容市場やハラルについてご相談やご関心がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

参考WEBサイト:https://www.premiumbeautynews.com/en/why-indonesia-s-beauty-market-is,25917#:~:text=The%20beauty%20industry%27s%20performance,in%20keeping%20the%20market%20expanding
https://www.cnnindonesia.com/ekonomi/20250602145940-92-1235577/mengintip-gurihnya-perputaran-uang-bisnis-skincare-di-indonesia
https://www.cnbcindonesia.com/lifestyle/20241110184755-33-587078/ini-bocoran-tren-kecantikan-indonesia-2025

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