インドネシア人材流入の最前線:日本留学の実態

💡 3分でわかる!この記事のポイント

ビジネス・人材戦略での活用
インドネシア人材の採用や日本語人材の活用を検討している日本企業にとって、留学生動向の把握は採用戦略・人材育成計画を立案するうえでの基礎情報となります。

増加するインドネシア人留学生の実態
2024年時点の在籍留学生数は6,778人(国別第9位)。2021年以降、一貫して増加傾向にあり、日本はアジア圏における主要な留学先として存在感を高めています。

日本が選ばれる4つの理由
教育の質の高さ・奨学金制度の充実・在学中の就労可能・高い治安水準が主な要因として挙げられています。インドネシアの日本語学習者数は世界第2位(732,914人)にのぼり、教育機関数は世界第1位です。

卒業後の進路と大学間連携の現状
IT・工学分野を中心に就職機会が広がっており、日本とインドネシア間では1,882件の大学間協定が締結済みです。高度人材の流入は日本企業にとって重要な採用機会となる可能性があります。

⏱ この記事の読了目安:約5分

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近年、インドネシアから日本への留学生数は増加傾向にあり、日本はアジア圏における主要な留学先のひとつとして存在感を高めています。

本コラムでは、インドネシアから日本への留学動向に着目し、留学生数の推移や日本が選ばれる背景、卒業後の進路、さらに大学間交流の現状について解説します。

目次

インドネシアからの日本への留学人数

日本学生支援機構(JASSO)の2024年外国人留学生在籍状況調査によると、2024年時点のインドネシアからの留学生数は6,778人で、国別では第9位となっています。

以下は、2021年から2024年にかけてのインドネシアから日本への留学生数の推移です。

2024年には6,778人に達し、2021年以降、留学生数は着実に増加していることが確認できます。

参考:STUDY in JAPAN公式サイト「外国人留学生在籍状況調査」を基に弊社作成(2026年4月5日)

参考WEBサイト:STUDY in JAPAN公式サイト「外国人留学生在籍状況調査」

留学先として日本が選ばれる理由

日本が留学先として選ばれる理由は以下の通りです。

教育の質が高い

日本には、東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学など、世界トップクラスの大学が多数存在し、質の高い教育を受けられる点が魅力とされています。

また、厳格で水準の高いカリキュラムにより、高い学業成果が期待できることも評価されています。

奨学金制度の充実

日本には授業料全額免除を含む奨学金制度が多数存在し、経済的負担を軽減できる点も人気の理由です。

文部科学省奨学金をはじめ、INPEX奨学金、三井物産奨学金、味の素奨学金、北海道大学フェローシップ、LPDPなど、多様な制度が整備されています。

就労が可能

外国人留学生は週28時間までの就労が認められており、生活費の補填が可能である点も魅力のひとつです。

治安の良さ

日本は、犯罪率や暴力発生率が低く、安全な国であることに加え、医療制度も発達しています。

安心して過ごせる点も選ばれる理由のひとつです。

参考WEBサイト:KOMPAS公式サイト「日本が留学先として魅力的な4つの理由」

インドネシアは世界第2位の日本語学習者数

インドネシアは世界第2位の日本語学習者数を有しており、2024年の学習者数は732,914人に達しました。

また、日本語教育機関数は世界第1位、日本語教師数は7,614人で世界第3位となっています。

このような背景から、国際交流基金ジャカルタ事務所は、インドネシアを「世界でも特に活発な日本語学習国のひとつ」と評価しています。

参考WEBサイト:CNBC INDONESIA公式サイト「インドネシア国民の日本への関心は世界最大」
国際交流基金公式サイト2024年度「海外日本語教育期間調査」結果

インドネシア人留学生の進路

インドネシア人留学生の卒業後の主な進路としては、情報技術(IT)や工学分野が挙げられます。

特にIT関連職種では、日本語能力試験(JLPT)N2以上を取得することで、就職機会が大きく広がる傾向にあります。

また、教育分野も比較的参入しやすく、英語力を活かして外国語指導助手(ALT)や通訳などとして就職するケースも見られます。

就職活動の方法としては、ジャカルタやスラバヤで開催される就職フェアや、大学間の交換プログラムなどが活用されています。

なお、日本の就労ビザは職種ごとに紐づくため、キャリアプランニングは慎重に行う必要があります。

参考WEBサイト:OHAYO JEPANG 公式「インドネシアの学士号取得者にとっての日本でのキャリア」

インドネシアとの大学間交流

日本とインドネシアの両政府は、大学間交流の促進を重要政策のひとつとして位置づけています。

2025年7月10日には、第6回インドネシア学長会議が開催され、両国から69校以上、88機関の高等教育関係者が参加しました。

現在、日本とインドネシアの間では1,882件の大学間協定が締結されており、47の日本の大学がインドネシア国内に拠点を設置しています。

例えば、岡山大学は、ジャカルタ近郊のダルマ・プルサ大学やインドネシア大学、スラバヤに拠点を構え、留学生受け入れ促進のための活動を展開しています。

また、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)による共同研究も進められています。

このような取り組みは、両国の教育・研究分野における連携を強化し、長期的な関係構築に寄与しています。

参考WEBサイト:在インドネシア日本国大使館公式サイト「日インドネシア高等教育協力をより強化する」

インドネシアにおける日本語学習者の増加や、日本への留学ニーズの高まりは、今後の人材交流の拡大を示唆しています。

特にIT・工学分野における高度人材の流入は、日本企業にとって重要な採用機会となる可能性があります。

また、大学間連携や奨学金制度を活用した人材育成は、中長期的なビジネス基盤の構築にもつながります。

今後は、教育・人材・産業を横断した連携モデルの構築が、日本企業のインドネシア展開における鍵となるでしょう。

弊社インドネシア総研では、現地の最新動向の調査や市場分析、インドネシア人材の採用支援、視察・出張サポートなどを通じて、日本企業のインドネシア展開を総合的に支援しております。インドネシアに関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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