【コラム】インドネシアのオリンピックの歴史
2024年7月26日より第33回オリンピックが、フランスのパリで行われました。4年に1度のスポーツの祭典は、世界でも大変な盛り上がりをみせました。インドネシアは29名のアスリートたちがパリオリンピックに出場しました。
今回のコラムでは、インドネシアのオリンピックの歴史について振り返っていきます。
インドネシアの初参加のオリンピック
インドネシアが初めてオリンピックに参加したのは、1952年にヘルシンキで開催された第15回のオリンピックです。
1988年のソウルオリンピックにおいて、アーチェリーで銀メダルを獲得し、1992年のバルセロナオリンピックでは、インドネシアで初めての金メダルを獲得しました。
金メダルを獲得した競技はバドミントンでした。
インドネシアのメダルの数
以下は、1992年バルセロナオリンピックから2020年東京オリンピックまでにインドネシア代表が獲得したメダルの数です。
インドネシア代表は、1992年に金メダルを獲得しました。
また、2020年までの間の金メダルは、全てバドミントンで獲得したメダルです。
正式に国が定めた訳ではないですが、バドミントンはインドネシアの国技とされており、インドネシアで非常に人気の高いスポーツです。
また、これまでインドネシアが出場したオリンピックの中で最もメダル獲得数が多かったのは2000年のシドニーオリンピックと、2008年の北京オリンピックで、合計6個のメダルを獲得しました。
以下は、1992年から2020年にメダルを獲得した種目とメダルの種類です。
金メダル:バドミントン女子シングルス、バドミントン男子シングルス
銀メダル:バドミントン男子ダブルス
銅メダル:バドミントン男子シングルス
1996年アトランタオリンピック
金メダル:バドミントン男子ダブルス
銀メダル:バドミントン女子シングルス
銅メダル:バドミントン男子ダブルス、バドミントン女子シングルス
2000年シドニーオリンピック
金メダル:バドミントン男子ダブルス
銀メダル:バドミントン混合ダブルス、バドミントン男子シングルス、女子重量挙げ48kg級
銅メダル:女子重量挙げ48kg級、女子重量挙げ53kg級、
2004年アテネオリンピック
金メダル:バドミントン男子シングルス
銀メダル:女子重量挙げ53kg級
銅メダル:バドミントン男子シングルス、バドミントン男子ダブルス、
2008年北京オリンピック
金メダル:バドミントン男子ダブルス
銀メダル:バドミントン混合ダブルス
銅メダル:バドミントン女子シングルス、女子重量挙げ53kg級、男子重量挙げ56kg級、男子重量挙げ62kg級
金メダル:なし
銀メダル:男子重量挙げ69kg級 、女子重量挙げ53kg級
銅メダル:男子重量挙げ62kg級
2016年リオオリンピック
金メダル:バドミントン混合ダブルス
銀メダル:女子重量挙げ48kg級、男子重量挙げ62kg級
銅メダル:なし
2020年東京オリンピック
金メダル:バドミントン女子ダブルス
銀メダル:男子重量挙げ61kg級
銅メダル:バドミントン男子シングルス、女子重量挙げ48kg級、男子重量挙げ73kg級
2000年から、重量挙げでもメダルを獲得できるようになったことがわかります。
また、バドミントンはメダル常連の競技であることがわかります。
インドネシア代表のパリオリンピック出場種目
2020年までの最高メダル獲得数は、6個でした。
2024年のパリオリンピックではスポーツクライミング 男子スピード、重量挙げ男子73kg級の合計2個の金メダルと、バドミントン女子シングルスの合計1個の銅メダルを獲得し、メダル獲得数は3個という結果になりました。
以下は、パリオリンピック代表29名の種目と種目ごとの人数です。
- バドミントン 9名
- アーチェリー 4名
- スポーツクライミング 4名
- 重量挙げ 3名
- 競泳 2名
- 陸上 1名
- 自転車 1名
- 体操 1名
- 射撃 1名
- 柔道 1名
- ローイング 1名
- サーフィン 1名
一番代表の人数が多いのが、バドミントンで合計9名の選手がオリンピックに出場しました。
そして、アーチェリー、スポーツクライミングが次に多く4名の選手が出場しました。
また、代表メンバー29名のうち、20名が男性で9名が女性です。
男女比としては、圧倒的に男性が多いことがわかります。
2020年の東京オリンピックに出場している全体の割合は、男女比がほぼ半々であったのに対して、インドネシアではまだオリンピックに出場できる女性の割合が低いと言えます。
インドネシアでオリンピックを開催する可能性は?
インドネシアは、2036年のオリンピックの招致を目指しています。
オリンピック招致への参加を表明している国としては、エジプト、カタール、トルコ、インドが挙げられています。
また、メキシコも目指していましたが、断念することが発表されています。
インドネシアのプラボウォ・スビアント次期大統領は、2024年の7月に国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長と会談し、2036年のインドネシアでのオリンピック開催について話し合いました。
インドネシアへのオリンピック招致はインドネシアの経済発展にとっても非常に重要であると言えます。
参考WEBサイト:https://www.cna.id/indonesia/indonesia-siap-tuan-rumah-olimpiade-2036-ikn-19321
今回のコラムでは、インドネシアにおけるオリンピックの歴史についてご紹介しました。
2036年のインドネシアでのオリンピック開催の可能性については、今後注視していきたい事項であると言えます。
弊社インドネシア総研は、インドネシアの様々な分野の進出のサポートを行なっております。
インドネシアにおける事業にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。