インドネシアの気候を徹底解説!平均気温・雨季と乾季・降水量・地域ごとの違い

💡3分でわかる!この記事のポイント
インドネシアには四季がありますか?

インドネシアには日本のような四季はなく、多くの地域では「雨季」と「乾季」の2つの季節に分けられます。ただし、雨季・乾季の時期や雨の降り方は地域によって異なります。

インドネシアの雨季と乾季はいつですか?

一般的に4月~10月頃が乾季、11月~3月頃が雨季とされています。ただし、インドネシアには「モンスーン型」「赤道型」「ローカル型」の3つの降雨パターンがあり、すべての地域にこの時期が当てはまるわけではありません。

インドネシアの平均気温は何度ですか?

2025年のインドネシア全体の平均気温は27.05℃でした。
赤道付近に位置するため年間を通して気温の変化が比較的小さく、ジャカルタでは2025年の月平均気温がおおむね28~30℃で推移しています。

インドネシアでは乾季でも雨が降りますか?

はい。乾季であっても雨がまったく降らないわけではありません。
2025年のジャカルタでは、7月に301.4mm、8月に218.3mmの降水量が観測されました。
雨季・乾季はあくまで降水量の傾向を示すもので、実際の降水量は年によっても変動します。

インドネシアで涼しい地域はありますか?

はい。標高や地形などの影響により、比較的涼しい地域もあります。例えば、西ヌサ・トゥンガラ州中部ロンボク県のザイヌディン・アブドゥル・マジッド気象観測所では、2025年7月の平均気温が24.9℃、同月の最低気温が18.1℃を記録しました。

エルニーニョやラニーニャはインドネシアの気候に影響しますか?

はい。エルニーニョやラニーニャは、インドネシアの気温や降水量に影響を与える要因の一つです。エルニーニョ時には降水量が少なくなる傾向がある一方、ラニーニャ時には降水量が多くなる傾向があり、干ばつや豪雨などにつながる場合があります。

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インドネシアは赤道付近に位置し、一年を通して温暖な気候が続く国です。

日本のような四季はなく、一般的に雨季と乾季の2つの季節に分けられますが、地域によって気温や降水量にも違いがあります。

今回のコラムでは、最新データをもとに、インドネシアの気温や降水量、季節、地域ごとの気候の違いについて詳しく解説します。

目次

インドネシアの季節と気候

インドネシアは赤道付近に位置する熱帯の国で、年間を通じて気温が高く、湿度も高いことが特徴です。

日本のような四季はなく、多くの地域では季節風(モンスーン)の影響を受け、「雨季」と「乾季」の2つの季節に分けられます。

また、一般的に4月〜10月頃が乾季、11月〜3月頃が雨季とされています。

乾季は雨が少なく晴れる日が多い一方、雨季は乾季と比較して降水量が多くなります。

ただし、雨季であっても日本の梅雨のように一日中雨が降り続けるとは限らず、短時間に強い雨が降ることもあります。

また、インドネシアは東西に長く、1万7,000以上の島々から構成されるため、すべての地域で同じ時期に雨季・乾季を迎えるわけではありません。

海洋や季節風、地形などの影響によって、地域ごとに雨の降り方や降水量の多い時期が異なります。

参考WEBサイト:rri公式サイト「インドネシアの気候パターンを知ろう」

インドネシアの平均気温

2025年のインドネシア全体の平均気温は27.05℃となり、1981年以降インドネシアで6番目に気温が高い年となりました。

以下は2025年におけるジャカルタと東京の月別平均気温です。

ジャカルタ東京
1月28.2℃6.6℃
2月28.2℃6.5℃
3月29.0℃10.7℃
4月29.0℃15.6℃
5月29.1℃19.2℃
6月28.9℃24.7℃
7月29.1℃28.4℃
8月28.7℃29.6℃
9月29.2℃26.5℃
10月29.7℃18.5℃
11月29.2℃12.8℃
12月28.3℃8.4℃
気象庁公式サイト「東京(東京都)2025年(月ごとの値)詳細(気温・蒸気圧・湿度)」
BPS公式サイト「2026年の数字でみるジャカルタ特別州」 より弊社作成(2026年9月1日)

上記より、インドネシアでは一年を通して気温の変化が小さいことがわかります。

また、ジャカルタと東京を比較すると、8月はジャカルタより東京の平均気温が高いことが確認できます。

参考WEBサイト:BMKG公式サイト「2025年の平均気温偏差」
気象庁公式サイト「東京(東京都)2025年(月ごとの値)詳細(気温・蒸気圧・湿度)」
BPS公式サイト「2026年の数字でみるジャカルタ特別州」

インドネシアの降雨パターン

インドネシアの降雨パターンは、大きく「モンスーン型(Monsunal)」「赤道型(Ekuatorial)」「ローカル型(Lokal)」の3つに分類されます。

① モンスーン型(Pola Hujan Monsunal)

インドネシアで広く見られる降雨パターンで、雨季と乾季の違いが明確なのが特徴です。

年間に1回、明確な降雨のピークがあり一般的に12月~2月に降水量が多く、6月~8月には降水量が少なくなります。

主に、スマトラ島南部、カリマンタン島中部・南部、ジャワ島、バリ島、ヌサ・トゥンガラ地域、パプアの一部などで見られます。

② 赤道型(Pola Hujan Ekuatorial)

赤道付近を中心に見られる降雨パターンで、年間に2回、降雨のピークがあることが特徴です。

一般的に3月と10月頃に降水量が多くなり、春分と秋分の時期に降雨量のピークを迎えます。
年間を通して降水量が多い傾向にあり、月平均の降水量が150mmを超えることもあります。

主に、スマトラ島中部・北部、カリマンタン島北部などで見られます。

③ ローカル型(Pola Hujan Lokal)

年間に1回、降雨のピークがある点ではモンスーン型と共通していますが、降雨の時期がモンスーン型とは異なることが特徴です。

モンスーン型の地域が雨季を迎える時期に乾燥し、反対にモンスーン型の地域が乾季となる時期に雨が多くなる傾向があります。
また、赤道型に比べ降雨量が少ないことが特徴です。

主に、マルク諸島、スラウェシ島、パプアの一部などで見られます。

このように、インドネシアでは地域によって雨の降り方が異なります。

そのため、インドネシアの気候を把握する際には、地域ごとの降雨パターンを確認することが重要です。
また、インドネシアで農業をする際は地域ごとの降雨量にあわせて作物の生育を考える必要があります。

参考WEBサイト:KOMPAS公式サイト「インドネシアの3つの降雨パターン:モンスーン型、赤道型、局地型」

インドネシアの降水量

インドネシアでは、季節や地域によって降水量に大きな差があります。

前述したように、インドネシアには「モンスーン型」「赤道型」「ローカル型」の3つの降雨パターンがあり、地域によって雨の多い時期も異なります。

その中でもジャワ島などでは、雨季と乾季の違いが比較的明確なモンスーン型の降雨パターンが見られます。

以下は、BPSが公表している、2025年のジャカルタにおける月別降水量です。

降水量(mm)
1538.6
2262.2
3104.4
4158.8
5308.5
6149.1
7301.4
8218.3
972.7
10209.1
11154.9
12219.2
BPS公式サイト「2026年の数字でみるジャカルタ特別州」より弊社作成(2026年9月1日)

2025年のジャカルタでは、1月の降水量が538.6mmと最も多く、9月は72.7mmと最も少なくなりました。月によって降水量に大きな差があることがわかります。

また、ジャカルタのデータはインドネシア全体の降水量を示すものではありません。
前述したように、インドネシアでは地域ごとに降雨パターンが異なるため、スマトラ島やカリマンタン島、スラウェシ島、マルク諸島などでは、ジャカルタとは異なる時期に降水量のピークを迎える地域もあります。

インドネシアを訪れる際や現地で事業を行う際には、雨季・乾季の一般的な時期だけでなく、対象となる地域の降雨パターンや最新の気象情報を確認することが重要です。

参考WEBサイト:BPS公式サイト「2026年の数字でみるジャカルタ特別州」

インドネシアの暑い地域と涼しい地域

国土が広く、標高や地形が地域によって大きく異なるインドネシアでは、同じ時期でも地域によって気温に差があります。

BMKG(インドネシア気象気候地球物理庁)の観測データによると、2025年7月のインドネシア全体の平均気温は26.7℃でした。

以下では、同じ2025年7月の月平均気温をもとに、比較的気温が高かった地域と涼しかった地域をご紹介します。

比較的気温が高かった地域

メダン(北スマトラ州)

メダンのブラワン海洋気象観測所では、2025年7月の平均気温は29.5℃でした。1日の平均気温が最も高かった日は31.7℃を記録しています。

ジャカルタ特別州

2025年7月のジャカルタの平均気温は29.1℃でした。

南スマトラ州

2025年7月の南スマトラ州平均気温は28.4℃でした。1日の平均気温が最も高かった7月18日には29.9℃を記録しています。

比較的涼しかった地域

中部ロンボク県(西ヌサ・トゥンガラ州)

ザイヌディン・アブドゥル・マジッド気象観測所では、2025年7月の平均気温は24.9℃でした。同月の最低気温は18.1℃を記録しています。

南西スンバ県(東ヌサ・トゥンガラ州)

タンボラカ気象観測所では、2025年7月の平均気温は25.2℃でした。同月の最低気温は17.4℃を記録しています。

東スンバ県(東ヌサ・トゥンガラ州)

ウンブ・メハン・クンダ気象観測所では、2025年7月の平均気温は26.0℃でした。同月の最低気温は17.3℃を記録しています。

このように、同じ2025年7月でも、今回確認した観測地点では月平均気温に4℃以上の差が見られます。

インドネシアは一年を通して温暖なイメージがありますが、国土が広く、標高や地形、海洋などの影響を受けるため、地域によって気候に違いがあります。

参考WEBサイト:BMKG公式サイト「各地域気象観測所2025年7月観測データ」
BPS公式サイト「2026年の数字でみるジャカルタ特別州」

インドネシアの異常気象の要因

近年、インドネシアでは乾季の始まりが遅れ、雨季が短くなるといった異常気象が問題視されています。

降雨量の減少は農作物の収穫に大きな影響を及ぼし、食料供給や経済にも懸念が広がっています。

インドネシアの異常気象の主な要因としては、以下が挙げられます。

エルニーニョ現象

太平洋中部および東部の海面水温が上昇することにより発生する地球規模の異常気象です。

インドネシアでは降水量が大幅に減少し、気温の上昇につながっています。

気候変動

化石燃料の燃焼や産業活動により温室効果ガスが増加し、地球温暖化が進行しています。

その結果、従来の気候パターンが変化し、異常気象が頻発しています。

都市化の進行

地方から都市部への移住により人口が集中し、都市部ではヒートアイランド現象が発生しやすくなっています。

また、コンクリート建築の増加や緑地の減少により、気温上昇がさらに顕著になっています。

地理的要因

赤道直下に位置するため、一年を通じて日照量が多く、基礎的に気温が高くなりやすい地域特性があります。

インドネシアは一年を通じて温暖な気候が続きますが、エルニーニョやラニーニャの影響を大きく受けやすい地域です。

これにより、干ばつや豪雨などの異常気象が発生し、農業やインフラ、日常生活にまで影響を及ぼしています。

近年ではその傾向が強まっており、気候変動への対応が急務となっています。

参考WEBサイト:trioto.id 公式サイト「インドネシアの最高気温:事実、記録、最も暑い地域」
BMKG公式サイト「2025年の乾季は遅れて短くなる見込み」

今回は、インドネシアの気温や降水量、雨季・乾季、地域ごとの気候の違いについてご紹介しました。

インドネシアの気候を理解するうえでは、「一年を通して暑い」「雨季と乾季がある」といった一般的な特徴だけでなく、地域ごとの降雨パターンや気温差にも目を向けることが重要です。

また、エルニーニョやラニーニャなどの影響によって、その年の気温や降水量が平年とは異なる場合もあります。

こうした気候の違いや変化は、人々の生活だけでなく、農業や観光、物流をはじめとするさまざまな産業にも関係しています。

インドネシアで事業を行う際には、進出予定地域の気候特性や最新の気象状況を把握しておくことも大切です。

弊社インドネシア総研では、現地市場の動向調査からビジネス展開のご支援まで、幅広くサービスを提供しております。

インドネシア市場に関するご相談やご関心がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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