インドネシアのインフラ整備における現状と課題とは

ジャカルタ インフラ

ジャカルタの渋滞は非常に深刻ではありますが、政府はインフラの整備を進めています。

日本でも新幹線の開発については報道されています。

インドネシアの交通インフラの整備は進んでいるのでしょうか?

今回は、インドネシアのインフラについてまとめました。

目次

インドネシアの交通は車やバスなど陸が一般的

インドネシアの主な移動手段は陸(車、電車など)の交通です。

インドネシアは13,466島という世界第一位の島の数を有する国ですが、陸以外の海(フェリー・船)や空(飛行機)での交通はまだまだ一般的ではありません。

陸の交通の乗客数総合データから見ると、インドネシア西部が全体の96.55% (ジャワ 82.47% スマトラ14.08%)を占めていて、残りの3.45%がインドネシア東部となっています。

つまり陸の交通がインドネシアで絶対的な交通手段です。また地方の取り組みによる、都市部へのアクセスはバスが安価になっています。

海の交通は、インドネシアの東側の諸島地域で乗客を島から島へ運ぶポピュラーな方法です。

河川や湖などを渡るための船のルートは179あり、 全267隻が登録されています。

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空の交通は、地方の中でも特に交通が極端に不便な地域では空の交通を公共サービスとして使うべきとの観点から、住民の足としても使えるよう早急な整備が必要といわれています。

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インフラ整備の課題とは

交通インフラの課題として、インドネシア政府からの投資金額はまだまだ必要なラインに到達しているとは評価できないのが現状です。

新規の交通インフラ開発においても優先的に進められるのは都市部の限定的な地域のみとなっており、現存する橋や電車のレールや、交通機関のメンテナンスをする必要があります。

公道の補強においても各地域の距離や交通量により時間がかかり、場所によって多くの費用がかかるなどの問題も発生しています。

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渋滞解消案として期待される地下鉄

陸の交通は、オンライン交通システムによる変革を遂げています。

現在開発中の公共交通機関であるバス専用レーン(BRT)と地下鉄(MRT)・モノレール( LRT)は将来的に都市部での交通渋滞解消案として期待されています。

BRTは825のバスを有する6つの都市部を含んだ16の街で進められており、MRT (KRL)とLRTはBodetabek(ジャカルタ周辺主要都市:ボゴール、デポック、タンゲラン、ブカシ)からジャカルタ行きのルートにおいて1年に120万人、年間4億3200万人を運ぶ予定です。

ジャカルタの地下鉄

※Jabodetabekエリア(ジャカルタ、ボゴール、デポック、タンゲラン、ブカシ)でのMRTとLRTはもうすぐオペレーション開始。

ジャワ島の人口はインドネシア全体人口の55%を占めており(2025年には全人口2億7400万人のうち1億5200万人がジャワ島の人口を占めると予測されている)、より有効で便利な交通機関が必要とされています。

Panturaと呼ばれる全長1.316kmのジャワ島を横断する国道1号線は特に負担が大きく、南部の道やジャワ高速道路への分岐などの必要性があると言われています。

新幹線の開発も期待されている

また高速道路だけでなく、ジャカルタースラバヤ間、ジャカルターバンドン間の新幹線の開発も急ピッチで進められています。

新幹線が開通すると150kmの距離を36分で移動可能になる予定で、同時にジャカルターバンドン間の高速道路の渋滞緩和も期待されています。

ジャカルタとバンドンの計画

インドネシアのインフラ整備は、日本でも取り上げられることが多く、アジアで注目されていますよね。

引き続きインドネシアのインフラ整備については、レポートしたいと思います。

インドネシアについてはインドネシア総研にお問い合わせください

弊社は、インフラ整備状況などインドネシアに関する調査をしております。

気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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