インドネシアの雨季と気候変動の影響|2025年の最新予測と対策

インドネシアは現在、降雨量が多い雨季に突入しました。

通常、雨季は10月から3月にかけて訪れますが、地球温暖化による気候変動の影響で、その時期や期間に変動が見られます。

本コラムでは、2025年の雨季予想とインドネシアの季節についてご紹介します。

参考WEBサイト:https://www.liputan6.com/hot/read/5661097/musim-hujan-di-indonesia-terjadi-pada-bulan-apa-saja-ini-penjelasan-lengkapnya?page=2

目次

インドネシアの気候と季節

インドネシアは赤道直下に位置し、年間を通して高温多湿の熱帯性気候に属します。

日本のような四季はなく、「乾季」と「雨季」の2つの季節があります。

  • 乾季(4月〜10月頃):雨が少なく、比較的カラッとした気候。
  • 雨季(11月〜3月頃):午後から夕方にかけてスコールが発生し、年間で最も降雨量が多くなる時期です。

今期(2025〜2026年)のインドネシアの雨季予想

インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)は、2025年10月14日の公式インスタグラム投稿で、インドネシアの一部地域が9〜10月にかけて雨季に入ったことを発表しました。

日本の梅雨と同様に、インドネシアでも地域によって雨季の到来時期は異なります。

以下は、2025年10月および11月に雨季入りが予想されている地域です。

<10月に雨季入りが予想される地域>

  • ランプン州の一部
  • ジャワ島の大部分
  • バリ島
  • 西ヌサトゥンガラ州の一部
  • 南スラウェシ州
  • 東パプア州
  • 山岳パプア州

<11月に雨季入りが予想される地域>

  • 東ヌサトゥンガラ州、西ヌサトゥンガラ州の大部分
  • 中部スラウェシ州、南東スラウェシ州
  • マルク州の一部
  • 西パプア州の一部
  • 北パプア州の一部

なお、2025年から2026年にかけての雨季のピークは、インドネシア西部で11月〜12月、南部および北部では1月〜2月にかけてと予測されています。

さらに、雨季は2026年4月頃まで続く見通しで、例年よりも長期化する可能性があります。

ジャカルタで降雨による洪水を報じる投稿(@jktinfo)

ジャカルタで降雨による洪水を報じる投稿(@jktinfo)
https://www.instagram.com/p/DQbixtkE5-n/?igsh=MWp1Y2U4YzRsMjg2dQ%3D%3D

参考WEBサイト:https://www.kompas.com/jawa-barat/read/2025/10/15/160000888/kapan-prediksi-awal-musim-hujan-2025-di-indonesia-ini-penjelasan-bmkg
https://www.cnnindonesia.com/teknologi/20251013061242-641-1283796/kapan-puncak-musim-hujan-di-indonesia-ini-kata-bmkg

今期のインドネシアの雨季の特徴

BMKGによると、今期の雨季は例年よりも早く始まり、インドネシア全体の降雨量は平年並みと予測されています。

ただし、西ジャワ州の大部分や中部ジャワ州の一部、スラウェシ島やマルク諸島などでは平年を上回る降雨量が見込まれています。

これらの地域では、洪水・鉄砲水・浸水・地滑り・強風などの災害発生リスクが高まるため、十分な注意が必要です。

また、気象気候地球物理庁(BMKG)気候学部門副部長のアルダセナ・ソパヘルワカン氏によると、インドネシア周辺の海面水温が平均より0.42℃上昇しており、この上昇が激しい雨雲の発生を促していると分析されています。

参考WEBサイト:https://www.bmkg.go.id/siaran-pers/musim-hujan-datang-lebih-cepat-ada-ancaman-bahaya-hidrometeorologi-sekaligus-peluang-untuk-pertanian

インドネシアの気候変動に伴う影響とその対策

インドネシアでは、気候変動によって雨季の時期の早まりや長期化が発生し、以下のような影響が懸念されています。

  • 洪水や土砂崩れのリスク増大
  • 干ばつ
  • 清潔な水の供給停止
  • 農作物の収穫量減少・品質低下
  • 公衆衛生の悪化
  • 生態系の破壊・生物多様性の減少

BMKGは、これらのリスクを軽減するため、各セクターにおいて次のような対策を推奨しています。

<農業セクター>

  • 作付けスケジュールの見直し
  • 耐洪水性品種の導入
  • 灌漑・排水設備の改善

<プランテーションセクター>

  • 病害虫対策の強化
  • 適切な排水管理
  • 肥料使用量の調整

<エネルギーセクター>

  • 貯水池の水位管理と最適化

<災害・保健セクター>

  • 住民への啓発活動
  • 排水路や水路の清掃
  • 避難準備の徹底

これらの取り組みを通じて、各地域では気候変動の影響を最小限に抑えることが期待されています。

雨季の長期化はさまざまな分野に悪影響を及ぼす一方で、雨季の早まりは農家にとってプラスの要素となります。

作付け時期を前倒しすることで生産性の向上や収穫機会の拡大が見込まれるため、雨季の変化に応じた柔軟な対策を講じることが重要です。

参考WEBサイト:https://amf.or.id/2025/07/dampak-perubahan-pola-hujan/
https://www.bmkg.go.id/siaran-pers/musim-hujan-datang-lebih-cepat-ada-ancaman-bahaya-hidrometeorologi-sekaligus-peluang-untuk-pertanian

今回のコラムでは、インドネシアの雨季入りと気候変動による影響についてご紹介しました。
気候変動による雨季時期の変動は、インドネシアの人々の生活や産業活動に大きな影響を与えることがわかりました。

また、これらの対策は、政府や自治体のみならず、企業や個人レベルでも取り組むべき重要な課題といえるでしょう。
インドネシアへ進出の際は、インドネシアの気候動向を注視しつつ、現地での事業展開においても柔軟かつ長期的な視点が求められています。

弊社インドネシア総研は、インドネシアの様々な分野における市場調査、現地視察を行っております。
インドネシアにおけるビジネスにご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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