【コラム】インドネシアで開催される日本のジョブフェア事情

広い会場で複数の会社がブースを設け、求人、採用の説明を行うかたちのジョブフェアは、採用者、求職者にとって非常に有効な場です。

インドネシアでも日本の自治体によるジョブフェアが定期的に開催されており、様々な日本企業が参加しています。

今回のコラムでは、インドネシアで開催されているジョブフェア情報をご紹介します。

目次

日本で働くインドネシア人

厚生労働省のデータによると、2023年10月時点で日本で働く外国人は2,048,675人と、過去最高を記録しました。

そのうち、日本で働くインドネシア人は121,507人に上り、2018年と比べて約3倍に増加しています。

この背景には、インドネシア国内の低賃金が影響しているとされています。

労働者人口を国籍で見ると、ベトナム、中国、フィリピンと続き、インドネシアはまだトップ3には入りませんが、特定技能在留人数で見ると、インドネシアはベトナムに次いで多い人数となっています。また、対前年増加率が最も大きい国はインドネシアで、令和5年の労働者数は前年比56%増となりました。

参考WEBサイト:https://www.cnnindonesia.com/ekonomi/20240315135305-92-1074688/tki-ke-jepang-melonjak-192-persen-imbas-tergiur-upah-rp18-juta
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37084.html#:~:text=%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E6%95%B0%E3%81%AF%202%2C048%2C675%20%E4%BA%BA%E3%81%A7%E5%89%8D%E5%B9%B4,%EF%BC%85%E3%81%8B%E3%82%89%206.9%20%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%80%82

2024年に開催されたジョブフェア一覧

少子高齢化が進む日本では、次世代を担う人材が不足しています。

そこで、各自治体や企業は、インドネシアをはじめとした外国人の日本企業への受け入れを強化しています。

以下は、2024年10月時点で、今年開催された日本による自治体のジョブフェアの一例です。

ジャパンジョブフェア2024

日時:2024年9月12日(木)〜13日(金)
会場:インドネシア大学と、ジャカルタ市内の施設

このジョブフェアは、インドネシア大学工学部(FTUI)と、インドネシアの人材コンサルティング会社Kebun Teknologi India社が主催し、国土交通省、株式会社ANCジャパン、PwCコンサルティング合同会社の協力のもとで行われました。

1日目はインドネシア大学を会場とし、同大学工学部の学生を対象に実施されました。

2日目はジャカルタ市内で開催され、ジャカルタ近郊の40を超える大学の学生・卒業生が参加しました。

日本企業によるプレゼンテーションに加え、ジョブフェア内で企業と求職者が面談を行い、最終選考に通過した学生は、採用につながる面接の機会を得ました。さらに、選考通過者には日本語研修や日本文化研修が無料で提供され、より日本での就職に特化したフェアとなりました。

参考WEBサイト:https://eng.ui.ac.id/ftui-dan-pt-kebun-teknologi-gelar-japan-job-fair-2024-jembatani-karir-mahasiswa-dengan-perusahaan-jepang/
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo03_hh_000001_00080.html

みやぎジョブフェアinインドネシア2024

日時:2024年9月6日(金)〜7日(土)
会場: ジャカルタリッツカールトンホテル

このジョブフェアは、宮城県内に本社・支店がある企業を対象とし、インドネシアからの人材受け入れ促進のために行われました。

1日目は企業ごとにブースを設けインドネシアの求職者がブースを回る人材マッチングが行われました。

2日目は送出機関や政府系関係者が参加し、インドネシアの各送出期間の特色や人材育成方法について協議が行われました。

また、主に、技能実習、特定技能のインドネシア人を採用するためのマッチング支援が行われました。

参考WEBサイト:https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kokusaisei/r6miyagijobfairkigyobosyu.html
https://www.karirjepang.id/news/detail/miyagi-job-fair-in-indonesia-2024—acara-penuh-wawasan-untuk-para-pencari-kerja-di-jepang–1725864282

バーチャルジョブフェア2024

日時:2024年7月3日(木)
会場:ジャカルタ市内 ジョブマーケットセンタービル

インドネシアの労働省と、日本の大使館、国際協力機構(JICA)が協力し行われたジョブフェアです。19社の日本企業、605 名の参加者が参加しました。

このジョブフェアは、経済連携協定(EPA)と技能実習制度(TITP)の参加者で、日本で3〜5年働いた経験をもつ求職者の促進を目的に開催されました。

インドネシアで帰国後の仕事について、日本で学んだスキルをインドネシアにおける仕事で活かすことができるようになるためには、インドネシア政府にとっても非常に重要な課題としていることがわかります。

参考WEBサイト:https://kumparan.com/kumparanbisnis/kemnaker-bersama-kedubes-jepang-dan-jica-gelar-job-fair-virtual-2024-22JaoAT6zr6

このように、インドネシアの優秀な人材を日本に受け入れるための施策が強化されていることがわかります。

今後のジョブフェア情報

2024年10月時点の、今後のジョブフェア情報です。

MEET IN OSAKA Job Fair

日時:2024年10月29 日(火)

大阪府主催のジョブフェアで、Zoomにより開催されました。

外国人の人材採用を希望する、主に介護・福祉系の大阪の企業5社が参加しています。

求職者と企業側との個別面談もあり、日本での就職のチャンスが広がります。

参考WEBサイト:https://osaka-globaltalent.com/assets/pdf/outside_japan/indonesia.pdf

静岡県海外合同面接会

日時: 2025年2月8日(土)〜9日(日)
場所:バンドン以内のホテル

静岡県主催の面接会で、静岡県、山梨県に事務所がある企業が参加します。

学園都市として知られている、インドネシアの西ジャワ州にあるバンドンで開催されます。

そのため、西ジャワ州に住む学生の参加が期待されています。

また、採用対象は、在留資格「技術・人文知識・国際業務」を取得可能な現地の大学や大学院等を卒業する高度人材となります。

参考WEBサイト:https://www.pref.shizuoka.jp/sangyoshigoto/shuroshien/shuroshien/1040129/1043435.html

2025日本留学・就職・地域活性 フェアin Indonesia

日時:2025年7月19 日(土)〜20日(日)
会場:ジャカルタ市内 ジャカルタコンベンションセンター

このフェアは、一般財団法人国際人流振興協会が主催し、留学や就職、地域活性化に関するブースが設けられます。留学ブースには日本の大学や専門学校、就職ブースには企業や介護施設、就職支援機関が参加する予定です。地域活性化ブースには地方公共団体や行政サービス関連機関が出展します。

就職だけではなく、留学や地域活性化に興味のあるインドネシアの人々も対象にしている点が特徴です。

参考WEBサイト:https://ipesa.org/img/2025indonesiafair.pdf

このように、日本の自治体によるジョブフェアが定期的に開催されることがわかります。

今回のコラムでは、インドネシアで開催される日本に自治体によるジョブフェアの情報についてご紹介しました。インドネシアの人口ボーナスは、日本の少子高齢化を支えるひとつの鍵になると言えます。

そのため、様々な自治体がインドネシアでのジョブフェアに力をいれていることがわかります。弊社インドネシア総研は、インドネシアの様々な分野の進出のサポートを行なっております。

また、インドネシア人材の教育や受け入れに関しても様々なサポート実績がございます。インドネシア人材やインドネシアでのビジネスについてご興味がございましたら、ぜひ一度お問い合わせください。

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