【コラム】インドネシアの最新デモグラフィック

2025年4月17日

O-DAN
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性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成などの人口統計学的な属性の少々をデモグラフィックと呼び、デモグラフィックはマーケティングのターゲットを明確にするうえで重要な情報です。

今回のコラムでは、インドネシアの最新デモグラフィックについてご紹介します。

インドネシアの人口

インドネシアの内務省人口・住民登録局によると、2024年6月時点のインドネシアの総人口は2億8,247万7584人で、2023年の同時期と比較して160万人増加しています。

インドネシアの人口は今後も増加傾向が続くと予想されます。

総人口のうち男性の割合は50.5％で1億4,256万9,663人となり、女性は全体の49.5％で1億3,990万7,921人です。

少しの差ではありますが、男性の人口の方が多いことがわかります。

年齢層別の人口分布を見ると15〜64歳の生産年齢人口の割合が最も多く、総人口の約70％を占めます。人口としては1億9,655万8,195人に達します。また、次に多いのは0〜14歳で全体の23％を占め、インドネシアは現在「人口ボーナス期」であると言えます。

島別の人口分布を見ると、ジャワ島が総人口の55.93％（1億5,739万3,610人）を占め、続いてスマトラ島が21.81％（6,158万3,691人）、スラウェシ島が7.4％（2,078万3,350人）となります。

ジャワ島がインドネシアの総人口の55.9％を占めており、インドネシアではジャワ島に人口が集中していることがわかります。

インドネシア中央統計局のデータによると、世帯を構成する人数の世帯員数は、4〜５人が最も多く、世帯数のうち50％を占めています。

インドネシアは多宗教国家であり、国是「パンチャシラ」に基づき、国が公認する宗教のいずれかを信仰することが義務付けられています。

インドネシア政府が公認する宗教は、イスラム教、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教、儒教の6つです。

以下は、インドネシア国家公認の宗教の割合です。

インドネシア中央統計局の2024年のデータによると、一番多いのはイスラム教で総人口の87.2%の2億8,160万3,900人が信仰しています。

二番目に多いのは、プロテスタントで6.9％の1943万2,669人が信仰しています。三番目はカトリックで2.9％の816万6,713人が信仰しています。

上図より、インドネシアではイスラム教徒が大多数のイスラム大国であることがわかります。

インドネシア中央統計局（BPS）のデータによると、2024年のインドネシアの平均所得は、年7,860万ルピア（約71.5万）、月655万ルピア（約6万）です。

この数字は、前年と比較して増加しています。

また、インドネシアの州最低賃金は、311万3,359ルピア（約3万円）とインドネシア政府によって定められています。

2024年9月時点のインドネシアの貧困層は2,406万人で、総人口の8.57％にあたります。これは、2023年3月と比較して0.79ポイントの減少となっています。

経済発展が進む一方で、経済格差の拡大が懸念されていますが、貧困層の割合は徐々に減少しています。

今回のコラムでは、インドネシアの最新デモグラフィックをご紹介しました。

インドネシアは人口増加が続いており、特に生産年齢人口の割合が高く、経済発展のポテンシャルを秘めています。また、多宗教国家としての特徴や、徐々に改善されつつある貧困問題など、社会の多様な側面が見えてきました。

今後もインドネシアのでもグラフィックを注視しながら、ビジネスやマーケティングに活かしていくことが重要です。

弊社インドネシア総研は、インドネシアの様々な分野における市場調査、現地視察を行っております。

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