【コラム】インドネシアのクリスマス・年末年始の消費活動2024

2024年12月20日2024年12月21日

以前のコラムでインドネシアのクリスマス消費についてご紹介した通り、イスラム大国ではありますが、インドネシアにおいてもクリスマスから年末年始にかけてラマダンと並び消費が高まる時期です。

今回のコラムでは、インドネシアにおける最新のクリスマス・年末年始の消費についてご紹介します。

クリスマスと年末年始の小売業の売上増加の予想

インドネシア小売起業家協会（APRINDO）は、2024年のクリスマスと年末年始の期間に、インドネシアの小売業における売上高が前年比の2％〜5％増加すると予測しています。

2024年の10月にインドネシアの消費者信頼感指数（CCI）が121と高い数字を維持していることからも増加が期待されているようです。

特に小売業の中でも、クリスマスなどの特別な時期により支出が増える、食品や飲料、室内装飾品、娯楽製品、小型電子機器などが売上増加に貢献すると予想されています。

ウィディヤンティ・プトゥリ観光大臣によると、インドネシアでは2024年のクリスマスと年末年始の休暇の間に１億1,067万人が移動することが予想されています。

そのため、宿泊施設、交通機関などの観光関係各所に、観光客を受け入れる体制を整えるように呼びかけています。

2024年1月〜9月までのインドネシアへの外国人観光客は1030万人に達し、国内観光客の移動は7億5,796万人に達しています。新型コロナウイルスが収束し、これほど、観光客が増えている現在、今年のクリスマス休暇から年末年始にかけて、インドネシアの観光経済が大きく動く時期であると言えるでしょう。

観光客の移動数は数字だけみると多いように思えますが、インドネシアホテルレストラン協会（PHRI）によると、2024年のクリスマス休暇・年末年始におけるホテルの稼働率は2024年11月時点で、前年より約10％減少すると予想されています。

ジョグジャカルタ、バリ、バタムなど国内の観光客に人気の高い特定の地域のホテルだけは稼働率が去年より高いですが、それ以外の地域では下がっているようです。

稼働率が下がっている原因としては、インドネシア国内における購買力の低下が挙げられます。

インドネシア政府は、インドネシアの景気悪化による国民の購買力の低下を鑑み、クリスマス・年末年始の休暇中2024年12月19日〜2025年1月3日までの期間における、航空券料金を値下げする施策を行います。

対象となるのは、インドネシアの19の主要空港で、空港使用料、燃油サーチャージの負担を減らすことで航空券を購入する際、通常時より約10％安く購入することができます。

Shopeeの誕生日（ECサイト開設日）をお祝いするこのセールは、１年で最大規模のセールで、電化製品から日用品まで、様々な商品が最大90％OFFとなります。

今年は、2024年11月15日〜12月12日まで開催されます。

インドネシアのEC大手Lazadaも2024年12月12日に大規模なセールを開催します。1時間ごとにセールが開催され、次回利用時に使用できるクーポンの配布もされます。

Tokopediaは、毎月25日から月末までWIB（Waktu Indonesia Belanja）という割引セールを開催しており、これは12月の25日から月末にかけても開催されます。

毎月開催されているセールですが、クリスマス、年末年始期間ということもあり、12月は多くの人が購入を検討しそうです。

大手ECサイト以外に、ファッションブランドや化粧品メーカー、旅行会社は、年末年始にかけて以下のようなセールが行われます。

このように、インドネシアにおいてクリスマス、年末年始にかけてのセールは今年も力を入れて行われることがわかりました。

今回のコラムでは、インドネシアのクリスマス、年末年始の購買についての最新情報をお届けしました。

弊社インドネシア総研は、インドネシアの様々な分野における市場調査、現地視察、出張のサポートを行っております。また、現地にもインドネシア人スタッフが多く在籍しており、インドネシアの最新情報を得ることができます。

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