【コラム】健康志向の高まりとバージンココナッツオイル

2018年7月12日2020年12月1日

ココナッツの生産量が世界第一位の国がインドネシアであることを、皆さまご存知でしょうか？

年間生産量は1830万トンにものぼり、二位のフィリピンに約300万トンの差をつけています。

国内で生産されたココナッツの多くは海外に輸出されており、インドネシアの主要輸出農産物として大きな役割を果たしています。

なぜ今インドネシアで人気？

インドネシアの食べ物は甘いものや味の濃いもの、また揚げ物も多いことから、糖尿病の患者が非常に多いです。

2016年のWHOレポートによると、インドネシアは世界の糖尿病患者数ランキングでワースト5にランクインしており、国民の約7％、すなわちおよそ1800万人以上が糖尿病を患っているのだそうです。

そのような中、中間層以上を中心に「食生活を見直そう」という動きがあり、体のことを考えて上質な食材を摂ろうとする人が増えてきました。

ココナッツの生産量においてナンバーワンであるインドネシア。人々が、世界で話題のバージンココナッツオイルに注目するのも不思議ではありません。

また、バージンココナッツオイルに含まれる成分のうち、「ラウリン酸」は抗菌作用があり、授乳中の女性が摂取すると赤ちゃんを悪い菌から守ってくれるという理由から、授乳中の女性の摂取が推奨されています。

もちろんそれ以外にも、美容の為にバージンココナッツオイルを愛用する女性も増えています。

多くのウェブサイトでバージンココナッツオイルの効能や摂取の仕方が紹介されていることからも、インドネシア人のバージンココナッツオイルに対する関心の高さがうかがえます。

【バージンココナッツオイルの効能を紹介する現地メディアの一部】

インドネシアのバージンココナッツオイルブランド

インドネシアにはバージンココナッツオイルメーカーが多く存在します。今回はその中でも有名な「ブランド」を３つご紹介します。

JAVARA
インドネシア国内の農家と共に、高品質なオーガニック商品を生産・販売するメーカー「JAVARA」。ココナッツオイルも主力商品のひとつ。
保存料や遺伝子組み換え作物は一切使用せず、コールドプレス製法で製造されたバージンココナッツオイル、エキストラバージンオリーブオイルを取り扱っている。

元々はインドネシア国内での販売のみを行っていたが、現在では海外での販売にも力を入れている。

be Nevicio
2009年に創業し、化粧品、ハーブ製品、日用品などの製造・販売を行っている「NUCIFERA ALAM INDONESIA」社。同社の抱えるブランドの一つに、バージンココナッツオイルブランドの「be Nevicio」がある。一本(100ml)の販売価格は、約270円。

化粧品優良製造方法認証(CPKB)、伝統薬品優良製造方法認証(CPOTB)、さらにハラル認証を受けている。

VICO Bagoes
エクストラバージンココナッツオイルのみを製造・販売する、専門メーカー。農薬を使わずに育てたココナッツだけを原料とし、コールドプレス遠心分離製法で製造を行っている。
精製・漂白・脱臭などは一切行わず、素材の良さを生かしたオイルを製造。定期的なテストを行い、商品が常に天然・安全であることを確認している。販売価格は50mlボトルで約190円、1000mlボトルで約1,450円。